凄くお金のかかったアトラクション映画。見終わって、すごかったとは思うものの、特に何も残らない。眠くなったし。何が言いたかったとかそういうものもない。ただジェットコースターのように、次から次にいろいろなことが起こり、凄かったなあと。スゴかったけど、だから?という感じ。内容的には、ほとんど何もない。まあ子供向け。たぶん4D上映向き。 特にいただけないのは、蟻サイズということでアントマンだったのに、それを超極小の量子世界へ持って行ってしまったこと。もうクアンタム・マンじゃん。量子の世界ってまだよくわかっていないんじゃないの。だから割りと自由に作ってもOKという判断か。ボクにはまったく科学的な裏付けがないように感じてしまった。そのせいか、このまま舞台を銀河の彼方のある惑星へ持って行っても、そのまま成立すると思う。宇宙の話で良くない? むしろその方が受け入れやすかったかも。「カーンは帰ってくる」うーん、帰ってこなくても良いかな。 少々気になったのは、ヒロインのワスプ役のエヴァンジェリン・リリーはそうでもないのだが、メインのアントマンを演じるポール・ラッドがオジサンになったなあと。7年前の最初の「アントマン」のイメージがないくらい。これは「シャザム」のザカリー・リーヴァイにも言える現象のような気がする。 銃は、SFのブラスター系の長物がちょっとだけ出てくる。 公開2日目の初回、銀座の劇場は20分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比は5.5対4.5くらいでやや男性が多い感じ。最終的には456席8.5割くらいが埋まった。10席×2列のプレミアム席もすべて埋まった。その前のもっと高いラグジュアリー席はよく見えなかったが、何人か座っていた。すごいなあ。この映画で。 10分くらい前からシネマ・チャンネルが流れ、終わって半暗になり、非常口が消えて、予告が続き、マナー、忘れ物で暗くなって映写機のマスクが左右に広がり、シネスコ・フルでTCXデモ、足元注意、映画泥棒、ケロロ軍曹の海賊版で、エンド・クレジットの後にも映像があると出て、本編へ。 |