2023年2月19日(日)「別れる決心」

DECISION TO LEAVE・2022・韓・2時間18分(IMDbでは2時間19分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、根本理恵/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39、ALEXA mini、Gecko-Cam)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタルも)
(韓15指定)(日本語吹替版もあり)

公式サイト
https://happinet-phantom.com/wakare-movie/
(全国の劇場リストもあり)

76点

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 悲しい。悲しすぎ。これは辛い。ミステリーとしてはなかなか良くできていて、彼女が黒なのか白なのかハッキリしないところがミソ。次々起こる事件は、みな美人の人妻が関わっていて、同じように夫が死ぬ。はたして……。

 凄い映画。感情が大きく揺さぶられる。「私をあなたの未解決事件にして」……くーっ、染みるわ。一方、煮え切らない優柔不断な感じの主人公の刑事には腹が立つ。さすが「JSA」(JSA: Joint Security Area・2000・韓)や「オールド・ボーイ」(Oldboy・2003・韓)、「親切なクムジャさん」(Sympathy For Lady Vengeance・2005・韓)、「お嬢さん」(The Handmaiden・2016・韓)の名匠、パク・チャヌク監督。うまいなあ。

 ただ、中盤の恋愛映画的になる部分がちょっといただけなかったかなと。普通のメロドラマ部分が、ヘタレな感じで、ちっともときめかなかった。それ以外は実に見事なのに。監督の苦手な分野なのだろうか。

 銃は、冒頭の射撃訓練に使われている357らしい3.5インチか4インチくらいのリボルバー(M27?)はリアルだったが、後半、追跡シーンで持っていたチーフのようなリボルバーは、いかにもトイ・ガンといった感じでしょぼかった。しかも変なカートリッジ。

 公開3日目の初回、銀座の劇場は16〜17分前に開場。観客層は中高年メインで、若い人がパラパラと2〜3人。男女比は5.5対4.5くらいで、意外に男性がやや多め。韓国映画で、恋愛ものなのに?って感じ。最終的には151席に6割ほどの入り。ちょっと少ないかな。

 10分前くらいからのシネマ・チャンネルのあと半暗になり、非常口ランプが消えて、予告が続き、マナー、忘れ物注意で暗くなって、映写機のマスクが左右に広がりフル・サイズになり、足元注意、映画泥棒、ケロロ軍曹の海賊版で、フル・サイズの本編へ。


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