うーむ、……神話の神々の名前を出したりして、高尚な雰囲気を醸し出そうとしつつ、中身はほとんどなし。空疎。おちゃらけの大騒ぎ映画という感じ。これは子供向け映画ということだろうか。確かに日本語吹替上映の方が多いような印象も。眠かったぁ。神はいわゆる神ではなく、神という種族らしい。紛らわしいなあ。不信だとか、復讐だとか、極めて人間臭い。このへんもどうなんだろう。 ただお金はかかっている。だからCG使いまくりで、街のあちこちを破壊し、やりたい放題。合成も自然で、俳優と一緒に実際に撮影されたかのよう。とにかく自然で豪華。ただ、ここまで内容がないと、デジタルの無駄遣いという感じも。これは4D上映とか、アトラクション系上映に向いているのかも。 主演のザッカリー・リーヴァイは、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」(Ant-Man and the Wasp: Quantumania・2023・米)のポール・ラッドと同じで、オヤジになってしまってイメージ的にはちょっとキツいかなと。ただ、この人の場合は「モーリタニアン 黒塗りの記録」(The Mauritanian・2021・英/米)などでも新境地というか、シリアスな面での活躍もあることから、今後もスクリーンに登場してくれそう。 メジャーな俳優としては、神役でヘレン・ミレンとルーシー・リューが出ているのは驚き。こういう映画に出るか。ルーシー・リューなんかドラゴン(字幕ではラドン、発音はレイドンぽかったが)に乗っちゃって、操縦しているもんなあ。ゲスト出演というか特別出演という感じで、ワンダーウーマン役で本物のガル・ガドットも本当に出てくるとは。ほかにもそんなキャラがいるようだが、ボク的にはどうでも良いかな。 ヒロイン的な神3姉妹の末っ子、アンテアを演じたレイチェル・ゼグラーは「ウエスト・サイド・ストーリー」(West Side Story・2021・米)よりこっちの方がずっと雰囲気があっている気がした。もともと明るいキャラなのではないだろうか。陰気な役は似合わない感じ。 銃は、ポリスが定番のグロック、特殊部隊がM4を使用。 音響はサラウンド効果が効いていて、良く回っていた。まあアトラクション映画だからなあ……。 公開2日目の初回、新宿の劇場は10分前に開場。すぐに入場したが、すでに予告が始まっていた。早すぎだろう。誰もいないのに誰のために流していたんだろう。電気の無駄。時間が決まっているなら、もうちょっと早く開場しないと。観客層はほぼ中高年で、若い人は少ない。子供や若い人は吹替版を見るのだろうか。男女比はおおむね半々くらい。最終的には127席に2.5割くらいの入り。まあ、こんなものか。 スクリーンはシネスコで開いており、CM・予告の途中で半暗になり、枠付きの映画泥棒、映倫。さらに予告が続き、映写機のマスクが左右に広がり暗くなって、マスク・エチケット、エンド・ロールの後にも映像がありますと出て、本編へ。 |