予想より面白く、楽しめた。ちゃんと仮面ライダー映画になっていた気がする。同じシン・シリーズの「シン・ウルトラマン」(2022・日)はちょっと残念だったけど……。誕生から、戦いの日々、そして次世代までをキッチリと描いている。最初、格闘シーンで血糊を飛ばしすぎ、血まみれと思ったが、それもちゃんと理由があったのだと後でわかる。なかなかうまい構成。 CGもかなり使っているようだし、ミニチュアなども駆使して、凝った絵が作られているものの、どこか画面が寂しいというか、チープな印象も。TVっぽいのか、お金がかかっていないのか。大画面で見るとより際立つ。ひとつには、物語がほとんど当事者のみというか、敵=ショッカーと、味方=仮面ライダーとその周辺の人しか出てこず、被害者だったり街で暮らす人々があまり関わってこないからではないだろうか。そして、人造人間のなりたちを説明するような解説的セリフが多く、戦いの間でも会話しているような構成がそうさせているのかも。しゃべりすぎ。それらはセリフじゃなく絵で見せて欲しかったなあと。 ヒロインの緑川ルリ子を演じる浜辺美波の髪型って、後半どんどんエヴァの綾波に寄っていってる気がしたんだけど……気のせいだろうか。わからなかったのはショッカーのボスの近くにいるロボット刑事K的キャラクター。あれは何だったのだろうか? 銃は、特殊部隊がMP5、ショッカーがM4らしきカービン、ほかにP226?らしいオートも登場。銃器特殊効果はBIG SHOT納富貴久男。 エンディングにあのテーマ曲が3番まで流れた。そして最後の最後に「終」と出る。久しぶりに見た。続編がありそうな作りなのに、ないという宣言だろうか。 公開3日目のATMOS上映初回、新宿の劇場は22〜23分前くらいに開場。やはり中高年がメインで、最初20人くらいいて、女性は1人、若い人は2〜3人。徐々に女性と若い人も増えて、最終的には女性2〜3割くらい、若い人2割くらいに。ファミリーも1家族くらいいて、子供は小学1〜2年生という感じ。499席の6.5割くらいが埋まった。9席×2列のプレミアム席も14席くらいが埋まった。 シネマ・チャンネルのあとマスク・エチケットから半暗になり、非常口ランプも消えて、ちびゴジラの予告、マナー、忘れ物注意、エア・フランスのCMで暗くなって、映写機のマスクが左右の広がりフル・サイズでTCXデモ、ATMOSデモ、足元注意、映画泥棒、映倫で、東映ロゴから本編へ。 振動がときどき伝わってきていたが、4Dスクリーンのヤツか。ちょっと不快だった。そして冒頭の曲が、ボリュームが大きいのか、うるさく感じた。なぜなんだろう、もったいない。 |