2023年5月6日(土)「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」

GUARDIANS OF THE GALAXY VOLUME 3・2023・米/加/ニュージーランド・2時間29分(IMDbでは2時間30分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/ビスタ・サイズ(Panavision、IMAX、ドルビーVISION、IMDbでは2.39、IMAX版1.90、Red)/ドルビーATMOS(IMDbではdts:X、ドルビー・サラウンド7.1、ドルビー・デジタル、Auro 11.1、IMAX 6-Trackも)
(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、ATMOS上映、3D上映、4D上映もあり)

公式サイト
https://marvel.disney.co.jp/movie/gog-vol3
(情報少、全国の劇場リストはあり)

77点

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 面白かった。スケールの大きな大冒険に、感動の物語。あやうく泣きそうに。すごいなあ。見て良かった。主要なメンバーだけでも7人(!)、メイン・ビジュアルでは9人(匹も)、とにかくそれぞれキャラクターが立っている。敵も含めて、みな個性的。キャラクター造形がうまい。そしてCGを駆使したファンタジー世界の構築もうまい。2時間半の間、別世界にいるような気分が味わえる。ご機嫌な曲もサイコー! 音も良く回っていたし。

 ただ、感動的なストーリーの構成は、ほとんど「トイ・ストーリー」(Toy Story・1995・米/日)と一緒。虐げられている者たち、友情、仲間……。ただ、とんでもないヒール、大悪党が出てくる。この怖さはなかなか半端ない。不気味なサイボーグ顔を、ロボコップみたいだと茶化してしまうところもいい。笑えた。途中、5人が派手な色の宇宙服を着るシーンでは、まるで5レンジャーみたいに。意識したのだろうか。全体としては海賊物語の雰囲気が漫画の『ワンピース』のような気もした。ロケットがチョッパーのような……。

 出演者も豪華で、レギュラーのクリス・プラット=スター・ロード、ブラッドリー・クーパー=ロケット、ヴィン・ディーゼル=グルート、ゾーイ・サルダナ=ガモーラ、カレン・ギラン=ネビュラ、デイヴ・バウティスタ=ドラックスはもう彼らしか考えられないくらいはまっている。特にデイヴ・バウティスタが良い感じ。うまいなあ。彼らに加えて、宇宙海賊みたいなやつらのボスにシルヴェスター・スタローン、謎の金色男に「デトロイト」(Detroit・2017・米)で若い警官を演じていたウィル・ポールター。面白かったのは、旧ソ連から打ち上げられたという初の宇宙飛行犬コスモ。翻訳装置を首に着いていて、しゃべることができる。「バッド・ドッグ」と呼ばれることを異常に嫌がっているところもおかしかった。

 銃はすべてSFブラスター系だが、いろんなタイプが使われている。使う人のキャラクターに合わせたのか、それとも手に入れた場所によって違うなどの裏設定的なものがあるのか、ちょっと気になった。こだわっているのは確かだろう。

 オープニング・クレジットの文字の消し方が面白く、写真をコラージュしたようなエンド・クレジットの演出もよかった。誰が担当したのかわからなかったが、良いセンス。たぶんこういうところにも、ちゃんとお金がかけられているに違いない。ただ、その表記がないような……見つけられなかっただけか?

 ラスト、エンド・クレジットの後の映像のさらに後、「スター・ロードはもどってくる」と。良かった、終わりじゃなかったんだ。

 公開4日目の通常2D上映、字幕版初回、新宿の劇場は15分前くらいに開場。付いた時点で、残席わずかの黄色表示。どのスクリーンも混んでいて、黄色または赤色(満席)になっていなかったのは、「東京MER」と「宮沢賢治」だけ。特にアニメはどの回も混んでいた。優先してアニメを掛けるようになっていくわけだよなあ。アニメはパンフなど関連グッズも良く売れるというし。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比はほぼ半々。ヒット作のパターン。最終的には184席に9.5割くらいの入り。さすが人気作。ただ、この劇場唯一の前席の頭が邪魔になるスクリーンなので(下に出る字幕が読みにくい)、やや前目に座った方が良かったなあ、ちょっと失敗。

 CM・予告の途中で半暗になり、非常口ランプが消えて、マナー、忘れ物注意、リリー・ローズ・ディップの出ているシャネルのCMから暗くなって、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズで足下注意、映画泥棒、映倫ときて、「エンドクレジットの後にも映像があります」の文字で本編へ。

 入場者プレゼントで、サウンドトラックの視聴ができる二次元コード付きステッカーをもらった。


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