2023年5月20日(土)「最後まで行く」

HARD DAYS・2023・製作幹事:日活、WOWOW・1時間58分

シネスコ・サイズ(表記なし)/音響表記なし
(一部日本語字幕付き上映もあり、『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)

公式サイト
https://saigomadeiku-movie.jp
(全国の劇場リストもあり)

73点

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 良くできたアクション・ミステリー。しっかり謎解きもあって、それはそれで納得できる。ただ、出てくる奴らは悪人ばかり。警察さえもが汚れまくっていて、感情移入はできない。また、細部では気になるところも多々あって、終わって出て行くとき、結構映画を見ているらしいお姉さん2人が「つっこみどころ満載だったねえ」などと話していた。

 原作は韓国映画の「最後まで行く」(A Hard Day・2014・韓)だそうで、2017年に中国で、2022年にはフランスでリメイクされているという。ボクはどれも見ていないが、オリジナルの韓国版がどういうテイストなのかは見ておきたい気が。本作は笑いが少しだけで、ほとんどはシリアス。ラストはモンスター化してしまって、13金のジェイソンかよ。

 まあ、結局はヤクザが一番恐くて悪賢いと。

 銃は、綾野剛がP226らしいオートマチック、岡田准一がニュー・ナンブM60っぽい3インチくらいのバレルのリボルバー。ヤクザの武器庫にはAKやM4カービンが置かれていた。ガン・エフェクト(銃器特殊効果)は早川光。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は11分前くらいに開場。すぐに入場したがすでにCM・予告が始まっていた。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比も半々くらい。大ヒットのパターン。ただ内容的にはどうなのか。最終的に232席に4.5割ほどの入り。うむむ……。

 スクリーンはフルのシネスコ・サイズで開いており、CM・予告の途中で半暗になり、枠付きの映画泥棒、映倫から予告が続き、映写機のマスクが左右に広がり、暗くなって、マナーがあって本編へ。

 それにしても、劇場で「映画館へ行こう」のCMを流して効果があるのだろうか。見るのはすでに劇場に来ている人たちなのに。不思議。


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