凄い映画。楽しめた。ちょっとマイナーな扱いだったので、不安もあって迷った。が、結果、これは見て良かった。血まみれで、バイオレンス満載なのに、なぜか爽やかな後口。笑いもちょっと盛り込みつつ、悪いヤツはコテンパンにされてこの世から抹殺、容赦なく消し去られる。これが痛快。グダグダしゃべらずバン、情け容赦なくバン、射殺する。 特に良いのがアクション・シーン。なんとスタントマンなしで、主演のチャン・ヒョクがすべてのアクション・シーンを演じているらしい。エンド・ロールのメイキングというかNG集で、まるでジャッキー映画のように危険なシーンが撮影されているのがわかる。しかもほぼ無表情。力が入るはずのシーンでも、すずしい顔で表情を変えない。こんなこと、普通の人にはなかなかできない。つい力み演技になってしまうもの。「The Witch/魔女」(The Witch: Part 1. The Subversion・2018・韓)といい、韓国映画界恐るべし。 ナイフというか刃物の比率が多く、スペツナズ用なのか、釘のようなものを撃ち出せるナイフも登場。銃は、主人公がグロック、刑事は.357っぽい2.5インチくらいのリボルバー。マガジン・チェンジもちゃんとやっているし、オープン・ストップもしている。武器屋はH&Kをすすめるが、注文するのはシャイタックのM200。映画「ザ・シューター/極大射程」(Shooter・2007・米)でマーク・ウォールバーグが使っていたロング・レンジ・スナイパー・ライフル。金髪の殺し屋が使うのはCz75らしいオート。 エンド・ロールのNG&メイキングを見ると、少なくとも超接近戦ではエアソフトガンのガス・ブローバックを空撃ちで使っているよう。これでタイミングを合わせ、あとでマズル・フラッシュとカートリッジを合成しているらしい。あまりにうまい合成で、気付かなかったが、確かにこんなに人の近くでプロップ・ガンを発砲させたら危険だ。ハリウッドの「ジョン・ウイック」シリーズなどはどうしているのだろう? カスタム・ガンだとガス・ガンはなさそうだし……。 掃除屋のボスって、「猟奇的な彼女」(My Sassy Girl・2001・韓)のチャ・テヒョンでは? コメディ系の人だと思っていたから、こういう作品だと意外。 公開9日目の初回、といってもお昼近く、池袋の劇場は12〜13分前くらいに開場。ここもちょっと前からコード入場。ケータイまたは入場券のコードをスキャンする。ケータイの場合、座席番号も画面に表示されているので、場内が暗くなっていてもケータイを点けたまま入場しなければならない。まぶしくてとても迷惑。このシステムで良いのか? 観客層は若い人から中年くらいがメイン。高齢者は少ない。最初女性が少なかったものの、次第に増えて、男性の半分くらいが女性に。最終的には81席に30〜35人くらいの入り。もっと入っても良い映画だと思うが…… 10分前くらいから劇場案内が流れ、5分くらい前からビスタ・フルで予告を開始。比較的新しい劇場なので、スクリーンも明るく、場内が明るめでもスクリーンは見える。途中で半暗というかほぼ暗になり、上下マスクの映画泥棒、映倫があって、予告が続き、暗くなって本編へ。 |