うーむ、これは…… 巨大鮫と戦う海洋サバイバル・アクションかと思ったら、石油会社によるメキシコの自然破壊や海洋汚染を糾弾する、大魔神的神の鉄槌映画だった。英語の作品ながら、アメリカ映画というよりメキシコ映画で、ジョシュ・ルーカスがゲストとして招かれたような感じ。だからどんでん返しがありつつも、ラストには見せ場が用意されていて、感動的な役回りとなっている。そのへんは面白いのだが……。IMDbでは3.6点の低評価。 気になったのは、中心となるファミリーのキャラクター設定。あまり魅力的ではなく、感情移入しにくい。特に難しい年ごろとなる長女のキャラが良くない気がする。そして、現地メキシコの人々がみんな悪人に見えるのも、どうなんだろう。悪いメキシコ人に、良いグリンゴという構図。たぶんどんでん返しのためのミス・リードなのだろうが、どうにも居心地悪く、なじめない。かろうじて施設に残っていた2人の内の1人、フリオ・セサール・セディージョ演じる男がどうにか信じられそうな感じ。 サメはでかすぎて現実感がなく、ジェイソン・ステイサムの「MEG ザ・モンスター」(The Meg・2018・米/中)とそっくり。メガロドンか。そして、やっぱり最後は「JAWS/ジョーズ」(Jaws・1975・米)のように爆発だよなあと。 銃は、これだけの戦いで、信号銃のみ。おいおい、出てこないのかーい。残念。 公開3日目の初回、新宿の劇場はかなり朝早く、劇場自体のオープンが上映の20分前という慌ただしいスケジュール。トイレ行って、チケット発行したら10分前となり、すぐに開場。観客層は、若い人から中年層がメインで、高齢者は少なめ。最初15人くらいいて、女性は3人ほど。女性の方がやや若め。最終的には157席に50人ほどの入り。女性はたぶん6〜7人。まあ、こんなものかな。 スクリーンはビスタで開いており、CM・予告の途中でかなり暗くなり、上下マスクの映画泥棒、映倫の告知。そして予告が続くと、暗くなり、松竹新人オーディション・グランプリの中島瑠菜のマナーがあって、映写機の少し上下マスクで本編へ。 またまた「映画館へ行こう」というCMをやっていたけど、来ている人たちに向けてやっても効果ないのでは? やる場所間違ってない? 予算消費のアリバイ作り?と勘ぐってしまう。 |