面白かった。凄い映画。これぞ超豪華なハリウッド大作。あえて謳ってはいないが、とにかくお金がかかっている。細部までお金をかけた贅沢な映画。冒険につぐ冒険で、たっぷり2時間半、インディ物語を堪能できる。しかもおちゃらけにするのではなく、しっかりと大人のおとぎ話になっていて、たくさんの人が死ぬし、残虐さもあり、子供向きというわけではない。それでいてシリーズの要素やテイストはちゃんと受け継ぎ、優秀なエンターテインメントに仕上がっている。そしてところどころにこれまでのインディ作品へのオマージュが散りばめられているのもいい。 話としては、荒唐無稽なファンタジーという感じだが、キーとなる機械装置そのものは「アンティキティラ島の機械」と呼ばれるUFO界隈で良く話題にのぼる実在のオーパーツ。本作ではアルキメデスが作ったものとして物語が進行する。それが運命のダイヤル。一体何の機械なのか。 まず驚かされるのは冒頭の第二次世界大戦中のエピソード。とにかくハリソン・フォードもマッツ・ミケルセンも若い。たぶん顔だけ3D-CGで置き換えているのだと思うけれど、とても自然でリアル。ウクライナのゼレンスキー大統領のフェイク動画が話題になったが、あれゆよりもっとレベルが高い感じ。激しいアクションもやっているし。 そして素晴らしい音響効果。体を振動させるほどの大音量、重低音。4Dでも、ATMOS上映でなくても、充分迫力がある。まるで爆発の爆風を実際に受けているかのような気分。これは家庭で再現するのは無理。劇場で味わうしかない。 銃は、第二次世界大戦中の場面でドイツ軍がKar98kライフル、MP40サブマシンガン、MG42マシンガン、P08ピストルが登場。機関車には2cm Flak 38らしい機関砲もあって、これが大変なことになる。戦後はサウンド・サプレッサー付きワルサーP38、M11らしいサブマシンガン、トカレフ、SIP P210っぽいオート、1911オート、PPSh41サブマシンガン、M16ショーティ(XM177?)、ワルサーPPK、双発の爆撃機(ハインケルのHe111?)の銃座にはMG15かMG81マシンガン(ドラム・マガジンはなかったかも)。 公開初日の19:30の回、日比谷の劇場は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比もほぼ半々で、大ヒット映画のパターン。どんどん席が埋まっていき、最終的には456席の98%くらいが埋まった。ほぼ満席。10席×2列のプレミアム席も1席くらいを残して埋まり、さらに高い10席のラグジュアリー席も、よく見えなかったが3〜4席埋まっていたよう。すごいなあ。もちろん劇場で見る価値があると思うから、この調子で続くのではないかと。いや、見ておいた方が良い。デート映画としてもイイのでは。 シネマチャンネルの後、半暗になり、CMでは映画で使われているハミルトン・ウォッチのCMもあって、予告からマナー、忘れ物注意、ルイ・ヴィトンのCMで暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズでTCXデモ、足元注意、映画泥棒、映倫と続いて本編へ。 |