なかなか面白かった。実話というか、ローマ教皇に仕えた実在のチーフ・エクソシストだったガブリエーレ・アモルト神父が、自らの戦いの記録を記した著書『エクソシストは語る』を映画化したものだそう。内容的にはかなりB級のホラーという感じだが、大作、A級テイストにするとこうなるか。やはり名優ラッセル・クロウの存在感は大きい。 怖さとしてはイマイチかも。ちょっと音で脅す傾向もあったし。それでも、叩く音が畳みかけるように襲ってくる感じは怖かった。悪魔との戦い、アクション的な部分はなかなか見せる。この辺にB級テイストも漂うが……。展開も、結末も納得のできるもの。やはり原作があると違うのかなあ。 監督はジュリアス・エイヴァリー。オーストラリア出身で、第二次世界大戦もののホラー「オーヴァーロード」(Overlord・2018・米/加)を監督した人。これもトンデモな内容だったが、なかなか怖く、正統派の戦争映画からホラーに変わるところが見事で、アクションもうまかった。たしかにその流れで本作とつながるかなと。ただ、その次は「フラッシュ・ゴードン」のリメイクじゃなかったの? まっ、ハリウッドではよくあることか。その後、シルベスター・スタローン主演、Amazonプライムの「サマリタン」を手がけて、本作になるらしい。 教皇役であのマカロニ・ウエスタンのスターだったフランコ・ネロが出ているのには驚いた。最後に見たのは「ジョン・ウィック チャプター2」(John Wick: Chapter 2・2017・米/伊ほか)だったか。日本で劇場公開されるものは少ないようだが、積極的に多くの作品で出ている模様。まだまだ元気なようで安心した。 銃は、冒頭の農家で水平に連ショットガン。第二次世界大戦中のシーンで主人公はベレッタM38/42らしいサブマシンガンを、ほかはカルカノM1938ライフルか。ドイツ軍はKar98k、MP40を装備。 公開2日目の初回、日本橋の劇場は25分前くらいに早くも開場。最初、男性2人の女性4人で驚いたが、10分前くらいからオヤジ層が増え出して、結局は男女半々くらいに。こういうホラーで女性が多いのは意外。年齢的にはほぼ中高年で、若い男女が少し。最終的には404席に70〜80人くらいの入り。男女比は半々くらい。やはり主演のラッセル・クロウ人気ということだろうか。12席×2列のプレミアム席は6席ほどが埋まった。 10分前くらいから曲が流れ、シネマ・チャンネルの後、CM・予告。途中でマスク・エチケットが出て半暗に。CMから非常口案内、予告が続いて、マナー、忘れ物注意で暗くなり、TCXデモ、足下注意、フル・サイズの映画泥棒、映倫から本編へ。 最近、スマホのコード読み取りで入場するのがメインになったため、スマホを点けたまま入ってくるのが当たり前になった。明るい内はまだいいが、遅れてきた場合場内はすでに半暗だからまぶしくて迷惑。どうにかならないだろうか。 |