2023年8月19日(土)「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」

CRIMES OF THE FUTURE・2022・カナダ/ギリシャ/英・1時間48分(IMDbでは1時間47分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、岡田理枝/ビスタ・サイズ(表記なし、IMDbでは1.85、Arri ALEXA Mini)/音響表記なし(IMDbではドルビー・デジタル)
(英18指定、米R指定、日PG12指定)

公式サイト
https://cotfmovie.com
(全国の劇場リストもあり)

74点


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 うーん、トラウマになりそうな映画。内臓フェチ作品。かなり悪趣味で、気持ち悪い。ナイフで切るところをじっくり見せたりしているのに、日本ではPG12指定で良いのだろうか。大人でもかなりの衝撃を受けるかもしれない。ストーリーは起承転まであって、結は無し。まあどうでも良いか。あえて言えば、TBSテレビの『クレイジージャーニー』の人体改造の回を見ているような感じ。救いは、美女たちの裸体。きれいだった。ボカシが入ったのは少年の死体だけ。

 まさにデヴィッド・クローネンバーグ監督作品。「ヴィデオドローム」(Videodrome・1983・加)的で、「裸のランチ」( Naked Lunch・1991・加/英/日)、「クラッシュ」(Crash・1996・加/英)もあって、「イグジステンズ」(eXistenZ・1999・加/英/仏)的でもある。ただボクが好きなのは「デッドゾーン」(The Dead Zone・1983・米/加)だったりするので、デヴィッド・クローネンバーグ作品を良くわかっていないかもしれない。ちなみに初期監督作品に「クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立」(Crimes of the Future・1970・加)があるが、内容は違うよう。

 武器として登場するのは、電動ドリル。これが恐ろしい。ただ表現的には1980年代からあまり進化していないような手作り感。その辺がまたクローネンバーグ作品ということなのかもれない。

 公開2日目の初回、銀座の劇場は1つのスクリーンで複数の作品を上映していて、11時スタートとやや遅め。20分前くらいに開場し、場内へ。久しぶりに行ったので、すっかり忘れていたのと、内装が新しく(トイレもきれいに)なっていたので、余計に面食らった。観客層は絵に描いたようなオヤジが多く、7〜8人に対して高寄りの中年女性1〜2人、高齢女性1人というところ。その後、女性はあまり増えず、20人中3〜4人ほど。最終的には、151席の2F席だけだが、4〜4.5割くらいが埋まった。ちなみに1F席は283席。キャパが大きいのでそこそこの人が入っていたのではと思う。

 スクリーンはシネスコ・フルで開いていて、12〜13分前からCM・予告。途中から半暗になり、枠付きの映画泥棒、映倫をはさんで、CM・予告が続き、暗くなってマナーから、フルの左右マスク(映写機側の)で本編へ。


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