よくできた痛快アクション映画。「007」のようで、「ミッション:インポッシブル」というか「スパイ大作戦」のようで、ちょっとニコラス・ケイジの「マッシブ・タレント」のようでもあるかなあ。それにつきるかも。特に新しいことはない。ただ面白い。 次から次へと色んなことが起こり、それらに対処しつつ、目的を達成するためにとにかく前進するジェットコースター・ムービー。監視カメラや、ネットなどを利用した指令センターを置くのはマーク・ウォールバーグの「マイル22」(Mile 22・2018・米)でも描かれていて、最近の当たり前というか流行というか。まっ、新しくはない。 味のあるイギリス人俳優が存在感を見せる中、女性陣が良かった気がする。特に良かったのは凄腕ハッカーの司令塔、サラを演じたオーブリー・プラザ。あの残念なリメイク・ホラー、「チャイルド・プレイ」(Child's Play・2019・加/米)に主演していた人だが、とても同じ人とは思えないくらい本作では美人で、魅力的。撮り方でこうも違うのかと。とにかく光っていた。ホレてまうやろー。もう1人、ヒュー・グラント演じる武器商人の秘書エミリアはルルド・フェイバース。ちょっとプロ・フィギュア・スケーターの荒川静香似で、「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」(No Time to Die・2021・英/米)にも出ていたらしい。フィリピン生まれだそうだが、ボクはてっきり中国資本が入っているから中国系の俳優だと思った。もしくは中国公開をにらんで中国系キャストを入れたのではないかと。関係なかったみたい。 銃は、冒頭のテロリストがAK47系、AK74系を使用。その後G36Kらしいライフル、P226らしいオート、MP5Kなども登場。トルコの別荘ではAKやM4カービンなど。ヘリにはミニガン搭載。SCAR-Hらしいライフル、グロック、P320も登場する。 公開3日目の初回、新宿の劇場は15分前くらいに開場。観客層は中高年がメインで若い人が少し。最初20人ほどいて、女性は3人くらい。ほぼオバさん。最終的に122席に98%くらいの入り、ほぼ満席。女性は2割くらいに。男臭いアクションなのでこんなものだろうけど、スケールの大きな話で爆発なんかもドカン、ドカンあるのだから、もっと大きなスクリーンでやってほしいなあ。 シネマチャンネルの後、半暗になって非常口も消え、予告。SPY×FAMILYのマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がりフルで左右マスクの足元注意、フルで迫力の映画泥棒、映倫で、木下グループのロゴから本編へ。 |