2023年10月18日(水)「沈黙の艦隊」

THE SILENT SERVICE・2023・Amazonスタジオ・1時間53分

日本語字幕:丸ゴシック体下/ビスタ&シネスコ・サイズ(ALEXA 35)/音響方式表記なし
(IMAX版もあり)(一部日本語字幕付き上映、『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)

公式サイト
https://silent-service.jp
(全国の劇場リストもあり)

75点


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 なかなかの海戦映画。面白かった。戦いのシーンがとてもリアルに見えて、今ならではのオンボード・カメラ的な映像とか、意外なアングルもあって迫力も臨場感もすばらしい。もっと政府やアメリカとのやりとりのドラマがメインで、政治的なものになるのかなあと予想していたら、意外と海戦シーンが多く、ハラハラドキドキさせられた。ただ、ラストはこんな形で良かったのだろうか。続編に続く、的な? こうでもしないと2時間には収まらないだろうけど……。

 潜水艦と潜水艦の戦い。そして艦隊と潜水艦の戦い。よく映画で描かれるが、本作も緊張感がありなかなか見せる。ハリウッド並みの緊張感とリアルさ。音に関しては立体感があり、よく回っていたと思うが、エンド・クレジットにサラウンドを思わせる音響の表記はなかった。

 原作を読んでいないが、潜水艦「たつなみ」の副長が女性なのはそのままなのだろうか。それとも映画として、時代を反映した設定だろうか。特に違和感はなく、いい感じだったが、ちょっと気になった。

 銃は、アメリカ軍がベレッタM9、海上自衛隊がP220で、たぶん海上自衛隊刻印入りだったのだろう。ただ、P220をズボンの後ろに挟むのは、映画っぽくはあるけれど、リアルで言うとナシだなあ。落ちるって。とても危険。

 公開20日目の平日の初回、新宿の劇場は20分前くらいに開場。スクリーンはシネスコ・サイズで開いていて、観客層はほとんどジジ、ババという感じ。最初8人ほどいて、女性は3人。その後、中年層も増えて、最終的には232席に25人くらいの入り。平日だし、初回だし、こんなものか。公開されて3週間経っているワケだし。まあ比較的大きめのスクリーンで見れて良かったなと。これは小さいスクリーンだと原潜の迫力も小さくなってしまうだろう。

 12分くらい前、アニメ、つむぱぱのマナーのあと、CM・予告。途中でシネッテのマナーをはさんで、CMの途中で半暗になり、枠付きの映画泥棒、映倫から、再び予告。暗くなって、左右マスクのつむぱぱのマナー・クイズで、左右マスクのまま東宝ロゴの本編へ。松竹で東宝ロゴかあと。しかも近所の東宝より大きなスクリーンとは。

 メインをビスタにしたのは、たぶん潜水艦の中という閉塞感と緊張感を表現したかったのだろうけれど、回想シーンになるとシネスコになるのはどうなんだろう。違いはわかりやすかったけど、違和感があったなあ。


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