2023年10月22日(日)「ザ・クリエイター/創造者」

THE CREATOR・2023・米・2時間13分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/やや上下マスクのシネスコ・サイズ(ドルビーVISION、IMAX。IMDbでは2.76、Sony FX3、Sony PXW-FX9)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、IMAX 6-Trackも)
(日本語吹替板もあり)(ATMOS上映、4D上映、IMAX版もあり)

公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/thecreator
(情報少、全国の劇場リストはあり)

76点


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 感動した。久々に目がうるっと来た。あやうく涙を流してしまいそうに。うーん、これは西洋VS東洋、AIを信じる者たちVS信じない者たちの戦争映画でありつつ、愛の物語かなあ。お話の構造というか、展開的にはこの監督ギャレス・エドワーズの前作「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(Rogue One・2016・米)と同じ気がする。そこに子連れ狼的な要素、そしてA.I.ロボット、シミュラントをたくさん登場させたと。もちろん「ローグ・ワン」でもロボットは活躍していたけれど。

 世界観としては、もちろん「スター・ウォーズ」的でもあって、「ブレードランナー」(Blade Runner・1982・米/英)的でもある。そこに「エイリアン」(Alien・1979・英/米)も入っているかなあ。ひょっとしたら「サイレント・ランニング」(Silent Running・1972・米)も入っているも。

 そして、キャラクターがそれぞれ良い。黒人男性とアジア系女性の夫婦というかカップルはもちろん良い。それに加えてA.I.少女のかわいいこと。演じているのは、マデリン・ユナ・ヴォイルズ。カリフォルニア州サンディエゴ生まれで、タイ、ラオス、カンボジアとドイツ系アメリカ人の血を引くらしい。なんと本作がデビュー作なんだとか。わずか7歳。それでこの演技力か。

 メインのタイトルと、章タイトルのようなものが何回か出て、英語のサブで日本語(漢字)が使われているのは驚いた。わざとらしくなく、自然な感じ。なんとエンド・クレジットもカタカナと英語の組み合わせ。これにはビックリ。タイトルはプロローグ。

 銃は、SFブラスター系で実在しないが、ハンドガンは日本の「さよならジュピター」(1984・日)に出てくるブラスターにちょっと似ていたかも。長物はAK系、SCAR的なブルパップ、ポンプ・ショットガン風、P320風ハンドガンなど。

 公開3日目の初回、日比谷の劇場は20分前くらいに開場。最初15人くらいいて、ほとんどじいじ。女性は3人。上映間近に若い人もちょっと来たが、メインは中高年というか高寄り。SFでもそうか。最終的には395席に5.5割くらいの入り。9席×2列のプレミアム席には12人ほどが座った。もっと入っても良い映画だと思うけどなあ。

 シネマ・チャンネルのあと半暗になって、CM、非常口が消え、さらに予告が続いて…… スパイ・ファミリーのマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズでTCXデモ、ドルビーATMOSの幾何学模様のデモ、足下注意、フルの迫力の映画泥棒、映倫で、FOXのロゴ、少し上下マスクの本編へ。


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