感動した。久々に目がうるっと来た。あやうく涙を流してしまいそうに。うーん、これは西洋VS東洋、AIを信じる者たちVS信じない者たちの戦争映画でありつつ、愛の物語かなあ。お話の構造というか、展開的にはこの監督ギャレス・エドワーズの前作「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(Rogue One・2016・米)と同じ気がする。そこに子連れ狼的な要素、そしてA.I.ロボット、シミュラントをたくさん登場させたと。もちろん「ローグ・ワン」でもロボットは活躍していたけれど。 世界観としては、もちろん「スター・ウォーズ」的でもあって、「ブレードランナー」(Blade Runner・1982・米/英)的でもある。そこに「エイリアン」(Alien・1979・英/米)も入っているかなあ。ひょっとしたら「サイレント・ランニング」(Silent Running・1972・米)も入っているも。 そして、キャラクターがそれぞれ良い。黒人男性とアジア系女性の夫婦というかカップルはもちろん良い。それに加えてA.I.少女のかわいいこと。演じているのは、マデリン・ユナ・ヴォイルズ。カリフォルニア州サンディエゴ生まれで、タイ、ラオス、カンボジアとドイツ系アメリカ人の血を引くらしい。なんと本作がデビュー作なんだとか。わずか7歳。それでこの演技力か。 メインのタイトルと、章タイトルのようなものが何回か出て、英語のサブで日本語(漢字)が使われているのは驚いた。わざとらしくなく、自然な感じ。なんとエンド・クレジットもカタカナと英語の組み合わせ。これにはビックリ。タイトルはプロローグ。 銃は、SFブラスター系で実在しないが、ハンドガンは日本の「さよならジュピター」(1984・日)に出てくるブラスターにちょっと似ていたかも。長物はAK系、SCAR的なブルパップ、ポンプ・ショットガン風、P320風ハンドガンなど。 公開3日目の初回、日比谷の劇場は20分前くらいに開場。最初15人くらいいて、ほとんどじいじ。女性は3人。上映間近に若い人もちょっと来たが、メインは中高年というか高寄り。SFでもそうか。最終的には395席に5.5割くらいの入り。9席×2列のプレミアム席には12人ほどが座った。もっと入っても良い映画だと思うけどなあ。 シネマ・チャンネルのあと半暗になって、CM、非常口が消え、さらに予告が続いて…… スパイ・ファミリーのマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズでTCXデモ、ドルビーATMOSの幾何学模様のデモ、足下注意、フルの迫力の映画泥棒、映倫で、FOXのロゴ、少し上下マスクの本編へ。 |