面白かった。しっかりとしたゴジラ映画。ボク的には新解釈で新たに作り上げたシンより良かった。原点に立ち返り、ゴジラは単に恐ろしい存在で、ビキニ環礁での水爆実験で巨大化したことになっている。設定では1946年だが。God的な部分はなく、人類の味方とか、ヒーロー的な部分もない。ストーリー展開は、やっぱりパターンということになるのだろうが、それだけに感動的で、ちょっとウルッと来た。その辺はうまいなあと。 戦後の焼け野原的な設定は「ALWAYS三丁目の夕日」(2005・日)に通じるものだろうし、特攻の部分は「永遠の0」(2013・日)に通じる部分だろう。海軍軍艦は「アルキメデスの大戦」(2019・日)で、「海賊とよばれた男」(2016・日)も入っているかなあ。つまり山崎 貴監督の集大成的な作品でもあるのかなあ。 気になったのは、ゴジラが熱線を吐くとき、背びれが機械仕掛けのようにカシーン、カシーンと飛び出てくるのはいかがなものか。ちょっとピンとこなかった。 印象に残ったのは、幼い娘、明子を演じた永谷咲笑。2020年生まれというから3歳。なのにきっちり演技していて、自然でうまい。しかもかわいい。 登場する兵器は、海軍いうことで「零戦」の他に局地戦闘機「震電」、そしてアメリカ軍に接収された重順「高尾」。銃は、「震電」に搭載の五式30mm固定機銃(機関砲)、機雷処理船に搭載しているのは九三式13mm機銃(ホチキス13.2mm)らしい。30mmは整備のため取り外しているシーンがあり、かなり作り込まれている感じ。13mmは、マズル・フラッシュはガス式かデジタルか不明だが、排出される薬莢は3D-CGのようだった。ライフルは三八式か九九式か。ニュース映像(本物?)でアメリカ軍はM1ガーランド。ガン・エフェクトはビッグショット、納富貴久男。 音響方式の表記はなかったが、サラウンドは良く回っていた。 公開3日目の通常上映初回、日比谷の劇場は20分ちょっと前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、最初は女性、オバさんが多く驚かされたが、最終的にはたぶん半々くらい。10席あったデラックス席は5席ほど埋まったようで、10席×2列のプレミアム席は1席を残して全て埋まった。456席は8割ほどが埋まった。 新しいシネマ・チャンネルから半暗になり、CM、非常口ランプが消えて、予告。SPY×FAMILYのマナー、忘れ物注意で暗くなって、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズでTCXデモ、足元注意、フルの映画泥棒、映倫から、東宝ロゴ、ゴジラ70周年記念作品と出て、本編へ。 |