うわっ、ダメだった。ボク的にはちっともノれず、感情移入もできず、楽しめなかった。きっちり、しっかりできていると思うが、これがディズニー映画?という感じ。100周年記念作品がこれでいいの? 95分が長く感じて、退屈で、途中ちょっと気を失った。ただ周りでは、泣いている女性もいた。画はきれい、曲も素敵。IMDbでは5.9点の評価。 3D-CGのレベルはどんどん上がっている。本作も、水彩画のようなタッチのある画が、背景だけではなく、その他大勢のキャラクターにも使われ、違和感なくスムーズに動いている(他の作品でも、日本の作品でも使われている気はするが)。さらに、表情も、実際の役者から細かくキャプチャーしているからか、微妙なニュアンスまで表現されているよう。スゴイ技術。とはいってもこのタッチ、古い人間には、どうにもアニメと馴染みが良くないような気がする。むしろセル画的なのっぺりしたタッチの方が合うような気がする。そして、微妙な表情再現も、ぶきみの谷に踏み込んだ感じで、ちょっと気持ち悪い気さえした。若い人というか、全く気にならない人もいるだろうが……。 全体として言いたいことはわかるのだが、何か頭の良い人が机上で作った理論だけの物語、といった印象。願う心とか、皆が協力することとか、そういったものは単に語られてもちっとも伝わってこない。むしろ小さなエピソードでいいから、わかりやすい例、身近な出来事で語って欲しいなあ。映画なんだから。まるで政治家の演説みたいな…… ちゃんと感動していた人もいたのだから、ボクだけかもしれないが。 キャラクター的には、スターがダメだった。まったくピンと来なかった。かわいいんだけれど、何? どういう存在? 握りつぶされた願いは、いくつかあったと思うんだけど、いつ復活したの? 公開3日目の字幕版ATMOS上映初回、新宿の劇場は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中年くらいがメイン。若い女性が多く、高齢者は少なめの印象。下は親に連れられた小学生くらいから。最終的に男女比は2対8くらいで女性が圧倒的に多かった。9席×2列のP席は4席くらいを残してすべて埋まった。499席はおおむね6割ほどが埋まった。今後、増えるかなあ……。 10分前くらいからシネマ・チャンネル。終わって半暗になり、CMから非常口案内、予告と続いて、SPY×FAMILYのマナー、忘れ物注意、WOWOWのCMで暗くなって、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズになってTCXデモ。そしてATMOSジャングルのデモ、足元注意、フルの映画泥棒、映倫から、日本語吹替&日本語字幕付きの短編「ワンス・アポン・ア・スタジオ」の上映があって、ディズニー100周年のお城のロゴから始まる本編へ。 タイトルはその本がめくられる、おとぎ話やディズニーでよく使われる古くてオーソドックスなパターン。 入場者プレゼントで、短編「ワンス・アポン・ア・スタジオ」の大型ポストカード(148×220mm)をもらった。 |