ほぼCGショー。内容は荒唐無稽で、説得力は無く、ご都合画主義的展開。だいたい水の中で普通に会話をするってどういうシステム? 口から気泡も出ないし。ストーリーを楽しむと言うよりは、やはり高レベルで絢爛なCGを楽しむ映画だろう。それが良いかどうか。ファンタジー映画であるのは間違いないと思うけれど、SFと言ってしまうのは無理があるかなと。科学的な雰囲気はどこにも感じられない。ただ、3D-CGは見事で、どこまでが実写で、どこがCGかわからないレベル。そこは見る価値がある。音も良く回っていた。 冒険に次ぐ冒険という構成ながら、内容はなく、しかも長い。124分は150分くらいに感じられた。なかなか終わらない。ジェットコースター・ムービーで、常に何かが起こっているのに退屈で、途中何回か気を失った。お笑いパートも結構スベっていたし。 ちょっと驚きは、例の裁判問題で何かと話題のアンバー・ハードが出ていたこと。映画に出て良いの?という感じ。あれだけ悪いイメージが付いてしまうと、素直に映画のキャラクターとして見ることができない。私生活の問題はどうしても役に影響を与えてしまう。それがコントロールできない人は俳優に向いていないのでは、と思うが。別に他の俳優さんと交代しても、何ら問題なかった気がする。まあ超美人ではあるけれど。 「宇宙戦艦ヤマト」的エネルギー充填砲が出てきたり、「スター・ウォーズ」的シーン、バンドやジャバ・ザ・ハット的なキャラが出てきたり、「ホビット」的な世界とか、セリフでいくつかの映画のタイトルが出てきたり、監督は映画マニアというか映画オタク的な人だろうか。 中国人らしい出演者は唐突な感じがして、中国で公開するためにキャスティングしているのではないかと疑いたくなる感じ。そしてスポンサーなのか、ギネス・ビールをやたらアピールするのもなあ。それと、マイクロ・テープ・レコーダーを使うっていつの時代? ギャグ? IWCの腕時計はカッコよかったが、かなり高いのね。 銃は、M4カービンらしいものがチラリとだけ。あとはSFブラスターばかり。 公開9日目、やや遅めの初回、新宿の劇場は珍しく20分くらい前に開場。12分くらい前からマナーなどの案内を上映。観客層は若い人から中高年まで幅広く、最初10〜12人ほどいて、女性は4〜5人。老若比は半々くらい。上映間近になって若い女性もチラホラ。最終的には157席に6割くらい入っただろうか。話題作にしては少ない感じ。しかも3Dとか4Dもあるのに(そっちを楽しむ映画かも)、小さなスクリーンに落ちるのが早すぎ。 スクリーンはシネスコで開いていて、マナーやムビチケの案内から予告となり、途中で再び映画へ行こう(ここで?)やメンバー募集などの告知、映画泥棒、映倫をはさんで再び予告。途中で半暗になって、最後に暗くなって「チオビサン」のマナーで、フルの本編へ。 |