うーん、ダーク。暗い話。希望はあるが、不幸というか不遇がはるかに多く、カバーしきれない。落ち込む。それほどSFXにお金は掛かっていないように見えるし、予算が限られていてもここまでSF世界を作ることができるんだという感じ。ただ、展開がゆっくりなのか、1時間54分が2時間半くらいに感じ、途中ちょっと気を失いかけた。そして気持ち悪い。楽しくはないが、感情が揺り動かされたので、よくできた映画ではあると思う。 世界観はポスト・アポカリプスもの。「風の谷のナウシカ」(1984・日)や「アバター」(Avatar・2009・米)、「ブレードランナー」(Blade Runner・1982・米/英)を混ぜ合わせた感じ。Pod的な浮揚物体は「機動戦士ガンダム」(TV・1979〜1980・日)のハロ的な感じもした。全体としてちゃんとまとまっていて、それなりの説得力があった。 登場人物では、ずっと寝たきりで実際に話すことはない父を演じたリチャード・ブレークが良かった。そして「ブレードランナー」的謎の女カメリアを演じたちょっと昔のニコール・キッドマン似のロージー・マキューアンも良かった。今後活躍しそう。注目かも。 銃は、兵士たちが分厚いライフル型のブラスターを使用。 それにしても、実験室の方にある部屋にあったミイラのような遺体は誰? 気になった。 公開3日目の初回(といっても遅め)、新宿の劇場は10分くらい前に開場。観客層はほぼ中高年男性(オヤジ)で、女性はポツポツ。最終的には137席の7.5割くらいが埋まった。ちょっとマイナーな作品にしては良い入りなのかも。 スクリーンはビスタで開いており、6分前くらいから案内と予告の上映。途中で非常口案内でランプが消えると半暗に。そこからCM、予告、最後にマナー(平気でケータイ使ってるヤツいるし)、上下マスクの映画泥棒、映倫で暗くなってクロックワークスのロゴから始まる本編へ。 |