面白かった。腕利きの殺し屋が足を洗おうとするも、組織がそれを許さないという物語としてはありがちなものだが、なかなか先の読めない展開。最終的には収まるところへ収まるものの、一体どうなるのかと思わせるところがうまい。 ただ、バイオレンスは過激で、今風。カーチェイスも派手で、CGも使っているのだろうが、どうやって撮影したのかと思わされるほどの迫力。特に良いのは「洗濯機」と呼ばれる若い男女のフリーランスらしい殺し屋チーム。ちょっとコミカルな感じも出しつつ、かなり異常とも思える残忍さも持っている。パターンという気がしつつも、ただのヤクザだけではないのがイイ。 なんと主演のチョン・ウソンが監督・脚本も手がけている。映画デビュー30年目にして初監督ということになるらしい。ミュージック・ビデオの監督はやっていたらしいが。基本、アクション系が多い人で、ボクは好きな役者さんの1人。あまり挙げられることはないようだが、ボクはチョン・ジヒョンと共演した「デイジー」(Daisy・2006・韓)がベストかなと。 武器はナイフなど刃物系が多い。そして、やっぱり刃物は怖い! しかもフラッシュライトとナイフを組み合わせたあたりは斬新。撮り方もカッコよかった。さすが多くのアクション作品に出ているだけのことはある。当然ヤクザの話なので銃も出てくる。ポンプ・ショットガンはレミントンの870あたりか。慌ててリロードするのがリアルだった。「洗濯機」の自作の釘打ち銃は、CGなのか弾道(飛ぶ釘)が見えて、怖かった。いかにも痛そう。フルオートで、プスプス刺さるし。 エンド・クレジットにタミヤのロゴがあったのは、ラジコンのプロポが使われていたのだろうか。 公開3日目の初回、新宿の劇場は10分くらい前に開場。前の韓流ブームの名残か、オバさんが多かった。男女比は3.5対6.5くらい。最終的には148席に50人くらいいたか。まあ、あまり話題作でもなく、宣伝もやっていなかったようなので、こんなものか。 スクリーンはシネスコ・フルで開いており、5分前くらいから案内に続いて予告。途中で非常口案内からランプが消えて半暗に。CMのあと予告が流れ、ラストにフルで映画泥棒、映倫と続き、暗くなってクローク・ワークスのロゴから始まる本編へ。 オバさんはペチャクチャしゃべるので、多いとかなりうるさい感じ。さすがに本編が始まる時には静かになったが。 タイトルのガーディアンはどうなのかなあ。守護者? 娘を奪還しようとする話ではあるけれど、ちょっと違う気した。原題のBohojaは韓国語ではガーディアンらしいから日本独自のタイトルではないようだが……。 |