2024年2月3日(土)「ダム・マネー ウォール街を狙え!」

DUMB MONEY・2023・米・1時間45分

日本語字幕:丸ゴシック体下、橋本裕充/シネスコ・サイズ(撮影機材表記無し、公式サイトではスコープ。IMDbでは2.39、Arri Alexa Mini LF)/音響表記無し(公式サイトでは5.1chトルビー・デジタル。IMDbではドルビー・デジタル)
(米R指定)

公式サイト
https://dumbmoney.jp
(全国の劇場リストもあり)

69点

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 うーむ、投資、株についてほとんど知らないボクにとってはよくわからない映画だった。ひょっとしたら日本語吹替ならもっとわかりやすかったのかもしれないが、字数制限のある字幕ではむずかしいのかなと。出来が悪いわけではないものの、見所が見当たらなかった。

 そもそも物語のキーとなるらしい「空売り」がわからない。「ヘッジファンド」だってわからないし、「WSB」って、「踏み上げ」って、「レディット」って、「DTCC」って何?

 ウォール街のエリート投資家が儲けるために「空売り」というものをして、それを無効にすべく一般人の小口個人投資家がSNSなどを利用して全国規模でつながって、空売りされた株を買いつづけて逆転、大もうけをしたという話? 金持ちの投資家たちは、政府に問い詰められはしたけれど、結局、何の処分も下されなかったと? 階級闘争?

 実話で、2021年の出来事でありながら早くも映画化され、しかも一般庶民が金持ちに一泡吹かせるというアメリカでは受ける話なのかもしれないが……。

 IMDbでは6.9という評価。ボク的にはほとんど笑えず、株がわからないからピンとこず、しかもメインの舞台が主人公の家の地下室のパソコン前という、映画よりもTV向きのこぢんまりとした話に思えた。

 それをよりわかりにくくしているのは、映画でありながら、ライブ配信とかSNSが重要な役割を果たすために文字ベースの情報が多く、そこにスーパーインポーズのようにして会社と名前と資産などの文字情報を足しているため、英語に馴染みがないとそれらの情報を読み取れない。メインの字幕を読むのが精一杯。味付けの部分の面白さが伝わってこない。バックに流れるラップもわからないし(どうも汚い言葉であるらしい)。

 ダム・マネーというのは、劇中でも説明されているが、愚かな投資ということらしい。

 そもそも、なぜ横長のシネスコ? この手のドラマならビスタじゃね? しかも意外なことに、デジタル処理も多く行われているようで、そのスタッフの名前も多くクレジットされていた。どこに使われていたんだろう。パソコン(主人公はMac)の画面を作るため?

 公開2日目の初回、といってもほとんどお昼の回、日比谷の劇場は20分前くらいに開場。観客層のメインは中高年というより高寄り男性で、女性は中年層が多く3割ほど。最終的には151席ほぼすべてが埋まった。意外。今後、増えるとは思えないが……。高齢者が多いからかマスク装着率は高く、していない人が1/4くらいという感じ。電車では半々くらいだったが。

 10分前くらいから劇場ロゴと曲が流れ、まもなくシネマ・チャンネル。その後、非常口ランプが消え、半暗になって、CMから予告。マナーと忘れ物注意があって暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、足元注意、フル・サイズの映画泥棒、映倫と続いて、木下グループのロゴから始まる本編へ。


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