楽しめた。面白い。痛快アクションに、笑いとシリアスなゾッとするほどのヴァイオレンスを盛り込んだエンタテインメント。笑いとヴァイオレンスが絶妙なバランスで、1つにまとまっているのが不思議なくらい。監督の演出手腕というところもあるが、やはり主演のマ・ドンソクの魅力ということになるのだろう。 今回は敵の1つに日本のヤクザを取り込んだことで、ヤクザらしさを強調するためか日本刀と刃物がメインの武器になっている。警察は特殊警棒とテーザー銃。銃撃戦はほとんどなく、アクションはボクシング・スタイルでまとめられている感じ。だからか、かなり怖い。スピード感もある。バールやスパナでなぐると血が飛び散るのはゾッとする。凄いアクション。 ヤクザが絡んでくるので、日本人や在日韓国人が出てきて、日本語も飛び交うのは面白い。たぶんわざとだろうが、マ・ドンソクが「あがりとございます」と言うのには笑った。ただ、ヤクザのイメージなのだろう、手下が列をなして待っているところへ親分が現れて「お疲れさまです」みたいなのは、ちょっとパターン過ぎるかなと。青木崇高演じる、いわばいち殺し屋のリキが韓国に行く時も行列だし、登場する時はいつも手下を従えて大名のように現れるのもなあ……。 今回も敵は恐ろしい。刑事のくせに、顔色一つ変えないで、平気で人を殺す。冷血そのもの。しかも二枚目だから怖さがより増す。とはいえ、怖さで言えば、前作「犯罪都市 THE ROUNDUP」(The Roundup・2022・韓)のソン・ソック演じる異常者らしいカン・ヘサンの方が上だった気がする。 銃は、刑事の標準支給品というS&Wの.38口径、3インチくらいのリボルバー。 ラストに、前作「犯罪都市 THE ROUNDUP」のコメディ・パート担当、インチキ不動産屋で人身売買も手がける元暴力団のボス、チャン・イス(パク・ジファン)が登場し、マ・ドンソクに「手伝え」と呼び止められる。そして「commimng soon」の文字! 続くんかーい。 公開3日目の初回、新宿の劇場は15分前くらいにオープンし、まもなく10分前くらいに開場。すぐに入場したがすでに予告は始まっていた。誰に対して流しているんだろう。観客層は中高年がメイン。最初10人ほどいて女性は4人。若い人は1人か2人。その後、韓流オバさんは増えず、全体の1/4くらいに。最終的には301席に50人くらいの入り。もっと入っても良いと思うが、オバさんが好きなイケメンじゃないからかなあ。マスクをしていたのは1/4ほど。 スクリーンはシネスコ・フルで開いており、すでに流れていた予告から案内、CMと続いて半暗になり、再びCM。枠付きの映画泥棒、映倫をはさんで予告が続き、映写機のマスクが左右に広がってフルのシネスコになり、暗くなって、オチビサンのマナーがあって、TWINのロゴから始まる本編へ。 |