残念な映画。これってほとんど「死霊館のシスター」(The Nun・2018・米)と同じ印象。特に「オーメン」と関係していなくても成立するし、むしろ無理矢理くっつけた感じで前日談としては物足りなく、不十分だし、納得できない。昔、教会で、こんなにいけない恐ろしいことがありました、パターン。冗長で、退屈。とくに前半は何を言いたいのか要領を得ないシーンが多く、時間の無駄。オリジナルの「オーメン」(The Omen・1976・英/米)をおとしめてないかなあ。ボクはダメだったが、IMDbでは6.9点の好評価。 オリジナルの第1作をなぞったシーンはあるものの、あまり怖くない。同じような手法で第1作の怖かったこと。謎解きのスリリングさも素晴らしかった。本作は退屈で、ミステリーといった感じも希薄で、粗が目立ち、ただ異端な感じとおどろおどろしい感じだけが漂っている。 見所がなく、出演者もパッとしない。となると、この映画の存在価値は何なんだろうとさえ思ってしまう。あえて書くとすれば、出産シーンが過激だったかもしれない。ただ日本公開版ではモザイクが掛かってエロ映画っぽくなってしまっていたので、あまり効果はなかった。モザイクの中からモンスターの手が! むしろギャグのような感じ。おそらく本物ではなく、映画用に作った女性の下半身(だとすると、この映画で最も予算が掛かっているかも。それが見えない!)ではないかと思うのだが、あまりにリアルだったためにモザイクが掛けられたのかなと。日本ではPG12指定だが、R18+指定だったらモザイクは掛からなかったのだろうか。気になるところ。とはいえ、映画を良く見るのは中高年で、本作は内容的にも子供向けではないので、R18+指定でもなんら問題なかった気はするが。 銃は、ラストに水平二連ショットガンが出てくる。 公開3日目の初回、新宿の劇場は15分くらい前に開場。観客層は中高年がメインで、若い人が少し。男女比は半々くらいで、いつもは少ない高齢女性もチラホラ。第1作目のオリジナル版を見た人だろうか。最終的には184席に4.5割くらいの入り。これ以上増えるかなあ。 観客が少ないので助かったものの、上映スクリーンはこの劇場唯一の前席の人の頭が邪魔になるスクリーン。字幕が読みにくくなるので後方に座るのは危険。忘れていて後方の席を取り、前に座高の高い人が座ったらアウトの状況。大柄な外国人男性が斜め前に座り、体をちょっとズラして対処した。混んでなくて良かった。あぶない、あぶない。隣の人は始まってから席を移動していた。 10分前くらいからシネマ・チャンネル。終わると半暗になり、非常口案内からランプが消え、予告。ラストにマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機の左右マスクのビスタで、足元注意から、枠付きの映画泥棒、映倫と続いて、20世紀フォックスのロゴから始まる本編へ。 |