これは……SF冒険談、タイム・トラベル・アクションということになると思うが、コミカルな味付けがちょっとやりすぎて、おふざけの一歩手前くらいまでいった感じ。タイム・トラベルの時点で荒唐無稽にはなってしまうだろうが、そこにくだらないギャグを入れると、真面目に作った作品ではなく、悪ふざけで作ったもののように見えてしまう。それをギリギリで堪えたかなと。人によってはラインを越えたと感じてしまうかもしれない。ボクは、途中飽きそうになったものの、ラストには感動してしまった。こういう終わり方か。 雰囲気としては、同じフランスのナンセンス・コメディ「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(Nicky Larson et le parfum de Cupidon・2018・仏)に似ている。ただあそこまでおバカに徹底していない。ややどっちつかずかも。本当なら「ギャラクシー・クエスト」(Galaxy Quest・1999・米)あたりを目指した方が良かったのでは。「銀河ヒッチハイク・ガイド」(The Hitchhiker's Guide to the Galaxy・2005・英/米)とか「ゾンビランド」(Zombieland・2009・米)、「キック・アス」(Kick-Ass・2010・英/米)とか「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」(Scott Pilgrim vs. the World・2010・米/英ほか)とかもあるなあと。ゴーグルのやつは鳥山明のキャラクターっぽいけど。 銃は、2555年でグロック・ベースの未来銃。飛ぶ弾丸が3D-CGで描かれていたから、ブラスターではない模様。ゾンビを一掃するのはミニ・ガン。これを手持ちで撃つ。頭を撃たなくて大丈夫なのかなあ。リボルバーはシルバーのS&Wの4インチ風でコンプ付き。車はヒュンダイ? ワープ先のWWIではフランス兵が、たぶんルベル・ライフルM1896を持っていた。三葉機とかは3D-CGかなあ。 公開7日目の初回、新宿の劇場のロビーは主婦らしい女性で混み合っていたが、平日になにか特別な上映でもあったのだろうか。10分前に開場。観客層は中高年の男性がメイン。最初21人ほどいて、女性は5人。その後、20〜30代くらいの西洋人の3人組(男1人、女2人)も来たりして、最終的には137席に30人くらいの入り。平日初回はこんなものだろう。意外とまだまだ入るかも。 スクリーンはビスタで開いていて、入るとすぐに案内からCM。上下マスクの「あぶでか」予告に続いてアニメ「すとぷり」のマナー、そして予告。途中で非常口案内から非常口ランプが消え、半くらいになってCM、予告。ラストにマナー、上下マスクの映画泥棒、映倫で暗くなり、ビスタのフルに映写機の上下マスクで原子炉の煙(蒸気?)から始まる本編へ。 |