良くある続編。まあまあ面白かった。アクション・シーンは迫力があり、スピード感も緊張感もあって、アクション映画らしい派手さもあって、良くできていた。お金も掛かっている。撮影は相当大変だったはず。それが丁寧に撮られている感じ。音響も立体的で、重低音が効いていて、スゴイ臨場感と迫力。 それに対して、ドラマ部分というか、ストーリー展開部分が酷い。ほとんどジョークいうかギャグ。それも日本人的には、ちっとも面白くない。おバカ方向。無意味でくだらなく、映画に不必要な感じ。むしろ印象を悪くしているのではないか。クスッと笑えるくらいのギャグがさりげなく散りばめられていれば充分では。アメリカでは大受けなんだろうか? 悪役がとんでもなく凶悪で、恐ろしいのはイイ。これくらいでないと主人公たちを応援するモチベーションも盛り上がらない。カタルシスもちっちゃくなってしまう。ただ、ボスのラストはあっけなさ過ぎる気はする。こんなに簡単にやられて良いの。さらには、冒頭からあちこちにまぶされている伏線のようなもの、敵方のIT担当女子とか、亡くなった上司が精神世界的な場所で耳打ちしたこととか、偉そうなFBIの特別捜査官とかの、回収漏れが多いかな。設定だけしておいて、後半のフォローなしかよ。 アクションなのでバイオレンス満載。ただウィル・スミスの場合はあの事件を起こしているので、どうしても演技じゃなくて本物じゃないかという感じがあって、素直に楽しめない感じはする。暴走刑事キャラじゃなく、ホントのバッド・ボーイ……。そして本作のプロデューサーでもある。マーティン・ローレンスは製作総指揮。 ウィル・スミスに止められるポルシェのドライバー役で、「1」と「2」の監督、マイケル・ベイがカメオ出演している。 銃は、たくさん出てきて、しかも瞬間しか映らないことも多く、主人公の動きを追っていると認識できないこともあって、結果、判別できないものが多かった。わかったものでは、たぶんウィル・スミスはP226 XFIVEで、マーティン・ローレンスがP229のシルバー・スライド。ほかに定番のM4カービン、MP5とMP5K、AKも。ハンドガンはM686の4インチ、グロック、1911オート、市長候補の男が1911の彫刻入り、なども。悪党のボスが持っていたのはCZのカスタム、A01。刻印はLQかと思ったがLDの見間違いだったかもしれない。ピストル・キャリバー・カービンとかSMGもいくつか出ていたようで、SIGのMPXとかCZのスコーピオンEVO3もあったかもしれない。ショットガンはポンプと上下二連の2種類。USマーシャルはS&WのM&Pだったろうか。 公開2日目の初回、日比谷の劇場は40分くらい前にオープンし、27〜28分前に開場。観客層は中高年というより、高寄りがメイン。最初11人いて、女性は3人。10分前で20〜25人。あまり人気がないらしい。それでもその頃から少し増え始めて、最終的には436席の2〜2.5割は行ったろうか。10席×4列のP席には5人くらい、10席×1列のDX席はよく見えなかったが、たぶん誰も座らなかったと思う。 10分くらい前からシネマ・チャンネル。終わって半暗になり、CM。非常口ランプが消え、ちびゴジラの予告。ラストに「ヒロアカ」のマナー(キャラクターに携帯を消せー!と叫ばせるのは効果ありそう)、忘れ物注意、暗くなって映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズになってTCXデモ、足元注意、迫力あるフルの映画泥棒、映倫と続いて、SONYと、ロゴの変遷からコロンビア100と出る100周年ロゴから始まる本編へ。 |