シリーズ4作目。今回はサブタイトルどおり「大将軍・王騎物語」という感じ。信(シン、山ざき賢人)はメインではないものの、面白かった。音響の迫力も素晴らしかった。ATMOS上映でなくても立体的で、よく回っていた。 壮大な戦争映画。メインは戦闘でありながら、バック・ストーリー的な感動エピソードが程よく織り込まれ、ドラマ多めの印象。かなり感情が揺さぶられる。ちょっと涙が……。この点で2作目、3作目より良かった気がする。1作目は別格で、シリーズがこれを超えるのは無理かなと。 王騎物語ではありながら、そうそうたるキャストが出演していて、それぞれにそれなりの見せ場が用意されている。そこも素晴らしい。ただ、やはりちょっとしか出ていない有名キャストもいて、続きの物語で活躍するんだろうなと。いつまでこのシリーズは続くんだ。中華統一の話はちょっとしか進んでいない気がするし。 2時間26分ありながら、冗長には感じない。むしろ描き足りないくらいの感じ。とはいえ、お尻は痛くなった。 今回は最初にちょっと字幕が付いたので、人名などがわかりやすくはなっているものの、漢字が難しくて読めない。見慣れないものばかり。ふりがなを付けたりすると、TVっぽくなってしまうのかなあ。難しいところ。 やっぱり細部は良い。これは第1作からだが、刀剣のデザインも専門の人がいるはずで、魅力的な造形になっている。もちろん原作に準じてはいるとしても、立体化は難しいはず。しかも、大将軍の武器はサイズ感としては漫画的、ゲーム的で、普通の人間が使えるサイズではない。映画ではそれをさも簡単に扱ってみせる。いかに実際軽く、しかし画面上では重く見えるか、考えながら作っているはず。デザイナー名はわからなかったが、同様に素晴らしい衣装甲冑デザインは宮本まさ江という人。「ゴールデンカムイ」(2023・日)も担当しているらしい。 アクション監督は第1作から担当している下村勇二。あの傑作アクション「修羅雪姫」(2001・日)でドニー・イェンと組んで主演の釈由美子をアクション・スターに見せた人。もちろん監督は本作の佐藤信介監督。つながってるなあ。 演出の1つとして、「スター・ウォーズ」的なワイプが多かった気もする。物語、という感じが強調されていたのではないだろうか。 公開5日目の平日初回、日比谷の劇場は27分くらい前に開場。観客層は若い人からいたが、やはりメインは中高年。最初は男性が多かったが、やがて女性が増え、最終的には4対6くらいで女性の方が多くなった。その女性は男性より年齢層が高め。最終的には436席に4割くらいの入り。平日朝一で! 10席あるDX席は誰も座らなかったようだが、10席×4列のP席には3人ほどが座った。 10分くらい前からシネマ・チャンネル。それが終わって半暗になり、CMへ。非常口案内からランプが消え、予告。ヒロアカのマナー、忘れ物注意で映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズへ。TCXデモ、足元注意。映画泥棒、映倫と続き、東宝、ソニー、集英社、日テレのロゴから始まる本編へ。 |