2024年9月28日(土)「犯罪都市 PUNISHMENT」

THE ROUNDUP: PUNISHMENT・2024・韓・1時間49分

日本語字幕:丸ゴシック体下、根本理恵/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39)/音響表記なし(IMDbではドルビー・デジタル)
(韓15指定、日PG12指定)(日本語吹替版、4D上映もあり)

公式サイト
https://happinet-phantom.com/hanzaitoshi4/
(全国の劇場リストもあり)


74点

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 シリーズ4作目。安定した面白さ。もう何だかTVの「水戸黄門」的になってきた感じ。拳とナイフによる過激なバイオレンス、冷酷無比のとんでもない悪党、良い雰囲気でまとまっている警察の捜査チーム、そしてほどよい笑い。これでドラマが動いていく。

 画質も良く、音もクリア。とてもレベルが高い。しかもアクションはいかにも痛そうで、リアリティがある。撮影は大変だったんだろうなと、容易に想像できる。トレーニングして、何回もリハーサルして、そして本番。ガラスや鏡は割れるし、家具も壊れる。何回か撮り直しするかもしれないし……。デジタルだろうか、血糊も飛んでいる。血まみれ。アクション映画を作る人たちは凄い。

 ただ、さすがに4作目ともなると、監督が替わったせいもあるのか、脚本なのか、若干、感情の部分が薄くなった気はする。それと、シリーズに共通してお色気というか、主人公に女性が色恋沙汰で関わってくることはない。そこが良いのかもしれないが、逆にそこが弱点かもしれない。

 面白いのはキャスティングで、本作の敵役、元特殊部隊の傭兵で、ネットカジノのボス、極悪の二枚目ペク・チャンギを演じたのは、「悪人伝」(・2019・)で本作の主演マ・ドンソクと共演したキム・ムヨル。しかも「悪人伝」では強引な操作をする刑事がキム・ムヨルで、命を狙われたヤクザのボスがマ・ドンソクという逆の立場。紅一点ともいうべきサイバー犯罪課からやってくるハン役のイ・ジュビンという人は、TV出身で、本作が初の劇場作品ということになるらしい。サントリーのジン「翠」の最初のCMに出ていた桜井ユキ似の美女。意外と活躍し、場が和む

 IT犯罪組織のボスは電子タバコを吸っていて、その部下になる実行部隊でもあるネットカジノのボスが本当のタバコを吸っていたようだったけれど、たぶんそれも演出なのだろう。

 基本は刃物だが、銃も出てきて、グロック18らしいオート、ベレッタ92、SWATチームがM4らしき銃を使う。

 公開2日目の早めの初回、新宿の劇場は20分くらい前にビルが開き、12,3分前に開場。席に着くとすぐに案内の上映が始まった。観客層は中高メインで、高多め。女性は最初2〜3人ほど。最終的には301席に6〜6.5割くらいの入り。女性は3割弱くらいか。朝早いことを考えると、優秀ではないだろうか。

 スクリーンはシネスコで開いていて、10分前くらいから案内と、予告。途中で半暗になって、CMから枠付きの映画泥棒、映倫があって本予告。ラストに映写機のマスクが左右に広がりシネスコになって、アニメ忍たまのマナーで本編へ。

 入場者プレゼントで、名刺サイズのID風カード、「マ刑事IDカード」をもらった。タイトル?部分以外日本語だけど。


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