うーん、何だこれは。IMDbでは6.2点の高め評価だが、ボクは合わなかった。ラストだけ感動的なものの、そこまでの退屈なこと。眠かったぁ。1時間49分がとても長く、何度も気を失いそうになった。これは大予算を掛けた悪ふざけ? 閉じ込められた場所から悪のボスが復活というか脱出しようとする話なんて、これまで何十回、何百回と描かれてきたパターン。そこがメインじゃないけど、いまさら……。しかもスッキリ、サッパリ終わるのではなく、続編を作れるような小さな材料残し終わりというのはいただけない。復活なら、お得意のマルチバースという手があるだろうに。 3D-CGはすごい。とても自然で、違和感がない。ボク的には、見所はそこと美女2人だけ。トム・ハーディも歳を取ったなあという感じだし。設定も物語も、キャラクターも、どこにも魅力が感じられない。 コミック原作ゆえか、ボクレベルでもおかしいと感じるような(たとえば、将軍クラスの人物が、銃を持って前線に出る?とか)ことが多すぎる。ファンタジーなんだから、といわれればそれまでだけど、トンデモ話を信じさせるには細部のリアルさが必要なのではないのかなあと。もうその辺はスッパリ捨ててしまった感じ。クレジットを見ると、ストーリーは監督のケリー・マーセルとトム・ハーディが考え、ケリー・マーセルが脚本にしたらしい。うむむ。 銃は、メキシコのギャングが1911オート、イングラムらしいSMGなど。アメリカ軍はM4カービン、車載のミニガン、M&Pみたいなオート、グロックっぽいオート、P320(M17/18)はあったかどうか。 タイトルを担当したのはイマジナリー・フォース。メイン・タイトル・デザイナーはカイル・クーパー。ただオープニングは特にどうということもない感じだったが…… 一方エンディングは、細胞がゾウとかワニとか次々とモーフしていく感じで面白かった。タイトルの文字が出るのはエンディングの方なので、こちらがメイン? エンド・クレジットはスカーレット・レターズ。 公開4日目の初回、新宿の劇場は20分ちょっと前に開場。観客層はやっぱり中高年がメインで、女性は最初少なめだったが、最終的には3.5割くらいに。下はじいじに連れられた小学生低学年くらいの男の子。入りとしては、499席に3.5割くらい。9席×2列のP席は4人ほどが座った。まあ、この出来だとこんなものだろう。今後増えるとは思えないなあ。 4Dスクリーンの振動か、ときどきヘンな振動がイスに伝わってきて、ちょっと気持ち悪かった。それと、入場者プレゼントで、B5サイズの両面ヴェノム・イラストのカード(?)をもらった。 |