IMDbでは5.5点の厳しめの評価。でもボクは面白かったし、なかなか楽しめた。原作ではスパイダーマンの宿敵らしいが、本作では正義の味方というポジションで、観客は彼と仲間を応援したくなる。映画らしいスケールの大きな豪華シーンもあるし、お金がかかっているのもよくわかる。贅沢な映画。その辺に見る価値があるとも言えそう。 ただ、物語の設定や展開は、パターンと言えばパターン。人間の血とコウモリの血とか、毒蜘蛛の毒とか体内に入ったりするのが、本作では呪術師の秘薬と伝説のライオンの血が体内に取り込まれる。そして、仲の良い兄弟の存在。もう出てきた瞬間に、これは良き相棒になるか、最大の敵になるかどっちかだなとわかる。その辺が気になると低評価になるのだろう。ボク的にはセーフ。これは主人公のキャラクターのおかげかもしれない。 主人公を演じたアーロン・テイラー=ジョンソンは、筋肉ムキムキ。冬のロシアらしい場所で、ヒコーキの中ながらわざわざ裸になっている。この人と言えばやはり「キック・アス」(Kick-Ass・2010・英/米)だろうか。あの無害そうな高校生がこんな感じになったと。最近だと「フォールガイ」(The Fall Guy・2024・米/豪/加)で失踪するイヤらしい主演俳優トム・ライダーを演じていて、その前の「ブレット・トレイン」(Bullet Train・2022・米/日)でも殺し屋のタンジェリン役で良い味を出していた。この感じだと、今後もガンガン活躍してくれそうだ。 銃は、ロシアの護送車の警備や刑務所の所員がAK。アフリカのハンティングでは水平二連ショットガン。ほかにベレッタ92らしいオート、AKS-74U(AKショーティ、クリンコフ)、トカレフっぽいオート、SIG SG552/553らしいショート・カービン、L96系のスナイパー、2011オートがベースのようなMI-6の麻酔銃、HK416、PPKかPPK/S、ライノは腰のベルトにチアッパのライノ・リボルバーを挟んでいるが、抜くことはなかった。敵の傭兵らしい男たちはベレッタARX160、HKのVP9っぽいオートは、imfdbによるとベレッタAPXだったらしい。グロックもあったような……。 公開2日目の初回、新宿の劇場はビルが35分くらい前に開き、20分くらい前に開場。観客層は中高年の高寄り。ほぼオヤジという感じで、最初はほとんど女性もいなかった。その後、若いカップルとかも来て、女性は20人中4〜5人に。最終的には499席に3割ほどの入り。朝早めとは言え、もうちょっと入ってもいい気がするが、9席×2列のP席には8人くらいが座った。あらら。 新作が何本か公開になったにも関わらず、ほとんどの座席状況は黄色にもなっていない。アニメさえも。どうなったんだろう。この時期はあまり映画を見ないということか。10分くらい前からシネマ・チャンネル。花柄系のドレスの新しいバージョン。ハリウッド・レポートは日本人スタッフの話で、ちょっと興味深かった。その後、予告、半暗になって、案内からCM、予告と続き、マナー、忘れ物で暗くなって、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズのシネスコでTCXデモ、ATMOSデモ、足元注意の映画泥棒、映倫で、SONYのロゴとロシアっぽい歌から始まる本編へ。 それにしても、またまた4Dスクリーンの振動が伝わってきたのか、ときどき振動があって地震かとビックリしたり、不快だったり。安普請なのか、どうにかして欲しいなあ。 |