感動した。あやうく涙が流れそうに。どうにか堪えた。笑いも程よく盛り込み、愛らしいキャラクーと、美しい実写のような景観グラフィック、感動的な物語。ただ、ちょっとパターンかなという気はした。 字幕版の劇場は少なく、しかも午後からしかやっていなかったりと、吹替版がメインのよう。うまいなあと思ったのは、導入部分はほとんど言葉がなく、出てくるのは動物ばかりで、鳴き声のみ。そこへロボットが学習機能を使って動物たちの言葉を学習すると、動物たちの言葉が聞こえてくるという演出で、それが日本語でも違和感はなく、すんなり入っていくことができた。ただ、やはりオリジナルのキャストによる声は聞きたかったし、英語でどう言っているのか気になるところもちょっとあった。もちろん日本語キャストは皆うまく、自然で、良かった。若干、ボク的にはキツネのチャッカリの柄本佑の声がちょっとイメージと違ったかな。 全体としては西部劇のような物語。木を倒そうと削り続けるビーバー(?)のエピソードも開拓者のような感じで、流れ者がやって来て、バラバラだった住人たちを1つにまとめて、困難を乗り越えさせると。冬の大寒波の中、ノアの方舟みたいになるドーム型の住まいのエピソードも面白かった。雰囲気的には「ズートピア」(Zootopia・2016・米)的で、「モンスターズ・インク」(Monsters, Inc.・2001・米)ぽい気もした。幼いブー(雁の子)をモンスターたち(ロボとキツネ)が助ける。「アイアン・ジャイアント」(The Iron Giant・1999・米/チェコ/英)も入っているかなあ。またロボは宮崎アニメの「天空の城ラピュタ」(1986・日)のロボットみたい。ただ中身がほとんどがらんどうで、日本だったらこんな風には描かないだろうなとは思った。 オリジナル版というか英語版のキャストは、「それでも夜は明ける」(12 Years a Slave・2013・英/米)のルピタ・ニョンゴ、「クラディエーターII英雄を呼ぶ声」(Gladiator II・2024・米/英ほか)のペドロ・パスカル、「ホーム・アローン」(Home Alone・1990・米)のキャサリン・オハラ、「ラブ・アクチュアリー」(Love Actually・2003・英/仏/米)のビル・ナイ、「スター・ウォーズ」(Star Wars・1977・米)のマーク・ハミル、「ミッション・インポッシブル」(Mission: Impossible・1996・米)のヴィング・レイムス……と、素晴らしいメンバーが名を連ねる。ああ、オリジナル版で見たかったなあ。 公開17日目の日本語吹替版初回、日本橋の劇場は15分前くらいに開場。観客層は中高年と、小学校低学年くらいの子を連れたファミリーが半々くらい。男女比も半々くらい。最終的には128席に4割ほどの入り。まあ、こんなものか。 シネマチャンネルのフト半暗になり、CMから非常口案内。そのあと予告で、ラストにマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がって、フルのシネスコ・サイズに。そこから足元注意、映画泥棒、映倫でTOWAのロゴから始まる本編へ。 |