2025年3月26日(水)「教皇選挙」

CONCLAVE・2024・英/米・2時間00分

日本語字幕:丸ゴシック体下、渡邊貴子/シネスコ・サイズ(撮影機材の表記なし。IMDbでは2.39、Red V-Raptor 8K VV)/ドルビーATMOS(公式サイトでは5.1ch。IMDbではドルビー・デジタルも)
(英12A指定、米PG指定)


公式サイト
https://cclv-movie.jp
(全国の劇場リストもあり)

72点

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 宗教に知識も興味もないボクには退屈だった。ミステリーということだったが、それもボクにはあまり感じられなかった。普通のドラマで、進むほどに新たな事実が判明するという感じ。そのため特に前半、イメージ的には1時間くらい、ドラマチックなことは何も起きない。途中で何回か気を失いそうになった。どんでん返し的なものはあるが‥‥。

 ボクはほとんど参考にしていないが、やはりアカデミー賞効果というのは大きいんだろうなと改めて思った。平日の初回にもかかわらず、満席に近い入場者数で、入れ替え時間が短いためロビーは大混乱。普段映画を見ない人も多かったのかなあと。

 アベイラブル・ライトで撮影されているからか、全体にロー・キーで暗いシーンが多く、見にくく疲れる。重厚な感じはあって、傘のシーンとか映画的な絵作りも何カ所か見られたものの、全体としては普通という印象。自分の感性が鈍ってきたのかもしれない。

 セリフは英語やイタリア語、スペイン語などが入り交じっていたようで、役者さんたちはみな流暢にそれらを使いこなしていたよう。すごいなあ。ただコンクラーベは、セリフではコンクレイブと発音していたよう。これは英語だろうか。

 そのコンクラーベに関しては、ロン・ハワードとトム・ハンクスの「天使と悪魔」(Angels & Demons・2009・米/伊)のほうがわかりやすかったし、それで充分かなという気もした。

 意外だったのは、時代設定がいつなのかわからないが、枢機卿という人たちが、わりとタバコを吸っていたこと。健康的には良くないので、聖職者の人たちは吸わないかと勝手に思っていたので、ちょっと意外。

 公開7日目の平日初回、日比谷の劇場は20分前に開場。しかし入場者が多いこともあって、1Fのチケット売り場からチケットの行列とエレベーター待ちの行列が入り乱れ、大混乱。上に上がると、エレベーター前にはチケット発券の行列。出てこないと怒っている高齢者がいたり、さらなる大混乱。狭い上に時間の余裕がなさ過ぎ。トイレに行って中に入ったら、すでに案内が始まっていた。

 観客層は中高年がメインで、男女比は半々くらい。男性が高めで、女性は若め。最終的には224席は95%くらいが埋まった。ほぼ満席。平日の初回とは思えない。アカデミー効果だと思うけど。座席はスタジアム形式で傾斜が付いているもののスクリーンが低く、前席の人の座高が高いとアウト。下に出る字幕はとても読みにくい。3館ある内ここが一番見やすいのだが‥‥。しかもクリーンが暗い。トイレも昭和な感じだし。これで最新館と同じ料金って。

 スクリーンはシネスコ・フルで開いていて、シネマ・チャンネルのあと半暗に(真ん中の通路だけ半暗にならない)。非常口案内から本予告でラストにマナー、忘れ物注意で暗くなり、足元注意、フルの映画泥棒、映倫で、木下グループのロゴから始まる本編へ。


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