面白かった! マーベル作品ではあるけれど、ほかの作品を見ていなくても大丈夫。単品のSFアクション、ファンタジーとして楽しめる。ボクはあらかた見ているつもりだが、ほとんど忘れていて、それでも問題なかった。もちろんマーベル・ユニバースとかいうほかの作品と連結させた世界観を知っていれば、より楽しめるのだろう。ただ必須ではないと。それにユニバースはもういいよ、お腹いっぱい。なんでもくっつければ良いというものでもないだろう。世界観がどんどん縮小していく気がする。それぞれ別にしておいて。 ちょっと「スーサイド・スクワッド」(Suicide Squad・2016・米)に似ていると言えば似ているというか、そのまんまというか。悪党軍団が集まって、もっと悪いヤツ戦うと。DCコミックスのハーレイ・クインのカウンター・パートということ? それでもキャラクターがしっかり描けて、小さなエピソードが良くできていると面白い作品にできるということだろう。その意味では、まずは脚本が良くできている。 何より良かったのは、主演のフローレンス・ピュー。「オッペンハイマー」(Oppenheimer・2024・米/英)や「デューン 砂の惑星PART2」(Dune: Part Two・2024・米/加ほか)などの大作にも出ているそうで、あまり注目していなかったが、本作は特に良かったのでは。メイキングなどを見ると、冒頭の超高層ビルからのジャンプを(もちろんワイヤーを付けてだが)実際に本人がやっているいうのがスゴイ。いまならデジタルでどうにでもなるだろうに、あえて本人がチャレンジしているとは。ちょっとイメージ的に「神は銃弾」(God Is a Bullet・2023・米)のマイカ・モンローと似たところがあるかもしれない。2人とも注目していきたい。 オルガ・キュリレンコが出てくるというので、どんな活躍をするのだろうと期待していたら、ほぼカメオ出演的な登場。セリフもなかったのでは? 残念! 監督はジェイス・シュライアー。これまでミュージック・ビデオやTVで活躍してきた人らしい。気になっていたのに見ることができなかった「素敵な相棒〜フランクじいさんとロボットヘルパー〜」(Robot & Frank・2012・米)を撮っていて、最近ではTV版の「スター・ウォーズ」も撮っているようだが、どれも見ていない。今後注目かも。 銃は、エレーナがグロック(劇中グロック19と言っていたような)、ぽんこつキャプテン・アメリカが1911のロング・カスタム(imfdbによるとWEのハイキャパ7.0らしい)、特殊部隊がM4系カービン、ハンビーにはM2重機。imfdbによると、ほかにバッキーがP226とVz61スコーピオン、そしてレミントンの870ソードオフ・ショットガンを使っていたようだが、判別できなかった。 ステルス・ヘリコプターはなかなかカッコ良かったが、実在するものだったのか、3D-CGによるものなのか、最近は良くできていて見分けが付かない。特に知識が無いとチンプンカンプン。 サンダーボルツの名称のいわれというか、きっかけのエピソードが面白い。そうだったのか。でも星マーク(アスタリスク?)は何? なぜ? これはわからなかった。字幕ではフォローしきれなかったとか?(後の発表によると、仮というような意味だったらしい) 最初に「最後に映像があります」とか出るので、エンド・クレジットになっても出ていく人はほとんどいなかった。そしてお約束の007風もどってくる宣言に「サンダーボルツことニュー・アベンジャーズはもどってくる」と。ええっ、そうなるの? ズはこだわりがあってZらしい。でもパパの冗談じゃないの? まあ流れからサンダーボルツが仮だということはわかったけれど、由来も良かったのでサンダーボルツの方が良かったような。 ちなみにタイトルと、凝ったエンディングはイマジナリー・フォースが担当。 公開2日目のATMOS上映初回、日比谷の劇場は26〜27分くらい前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広かったものの、メインは高寄り。男女比は、最初女性が少なかったが、徐々に増えて男性6.5割、女性3.5割くらいに。最終的には386席の9割くらいが埋まった。9席×3列のP席は1席か2席を残してすべて埋まった。なかなかの人気。すごいなあ。 10分前くらいからシネマ・チャンネル。終わって半暗になり、CMから非常口案内、そして予告。ラストにマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がってシネスコ・サイズへ。TCXデモ、ATMOSの幾何学模様的なデモと続き、足元注意、映画泥棒、映倫で、マーベル・ロゴから始まる本編へ。 入場者プレゼントはIMAX版、4D上映など限定。ATMOS上映は対象外。 |