2025年7月6日(日)「ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン」

HELLBOY: THE CROOKED MAN・2024・米/英/独/ブルガリア・1時間39分

日本語字幕:丸ゴシック体下、平井かおり/シネスコ・サイズ(撮影機材表記なし。IMDbでは2.39のみ)/音響表記なし(サラウンド。IMDbにはなし)
(米R指定、英15指定)


公式サイト
https://klockworx.com/movies/hellboy/
(情報少、全国の上映劇場リストはあり)

71点

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 音で脅かすファンタジー・ホラー。単純な話なのに、とてもわかりにくい。同じようなことの繰り返しで、1時間39分が長い。コミカルにではなく、シリアスなホラー系に戻そうとしたのはとても良いと思うのだが、脚本も演出も、それに追いついていなかった感じ。残念! IMDbではわずかに4.5点。

 冒頭の、走っている列車の中の1両だけが外れて崖を転がり落ち、列車はそのまま走っていくあたりから、ついて行けなくなった。こんなの、あり? 物理的におかしくない? 雰囲気優先で、何でもあり?

 見所は、リアルなSFX、特殊効果(ほぼデジタルか)と、ホントは二枚目の主役ジャック・ケシーのつねに胸をはだけているヘルボーイぶりと、相棒のアジア系美女アデライン・ルドルフかなあ。

 監督は、超過激痛快アクション「アドレナリン」(Crank・2006・米)のブライアン・テイラー。なんであの映画が撮れて、本作はこんなことになってしまうのだろう。まあ、確かに「ゴーストライダー2」(Ghost Rider: Spirit of Vengeance・2011・UAE/米)なんて酷い映画も撮ってるけど‥‥。

 銃は、本人が無駄にでかい銃と呼ぶダブル・アクション・リボルバーで、オリジナルのフロップ・ガンらしい。クロス・ドローで右に吊っている。右手は岩みたいになっているので、左手で抜いて撃つ。弾を見せるシーンもあって、6連発っぽいが、結構何発も撃つ。グリップ・エンドにはランヤードというかストラップが付いている。

 1959年という時代背景からか、よくタバコを吸う。昔はこんなもんだったんだなあと、あらためて驚かされる。自分もかつては吸っていたが‥‥。

 公開3日目の初回(とはいえ昼寄り)、新宿の劇場は10分くらい前に開場。観客層は中高年の高寄り。昔からのファン、そして映画ファンということなのだろうか。アメリカではどうなんだろう。R指定ながら、どちらかと言えば若い人向けの作品だと思うが。女性は1割ほど。若い女性はたぶんいなかった。最終的には226席に35〜40人くらいの入り。あまり予告もやっていなかった感じだし、この出来だとこんなものか。

 開場から4〜5分して予告の上映。ラストにマナーから映写機のマスクが左右に広がって、フルのシネスコ・サイズに。迫力の映画泥棒、映倫で暗くなって、クロック・ワークスのロゴから始まる本編へ。

タイトルのザ・クルキッドマンというのは、捻じくれた男ということになるらしい。タイトルもわかりにくかったかなあ。


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