2025年8月24日(日)「バレリーナ:The World of John Wick」

FROM THE WORLD OF JOHN WICK: BALLERINA・2025・米/ハンガリー・2時間04分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(撮影機材の表記無し。IMDbでは2.39、Arri Alexa 35、アナモフィック・レンズ)/ドルビーATMOS
(米R指定、日R15+指定)(ATMOS上映、4D上映などもあり)


公式サイト
https://ballerina-jwmovie.jp
(全国の上映劇場リストもあり)

74点

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 強烈な映画。圧倒された。「ジョン・ウィック」シリーズ同様、ほぼ初めから終わりまで戦いっぱなし。プロ対プロの見応えのある銃撃戦と、なんでもありのスポーツ的ではない格闘戦。それらがとにかくスゴイ(主人公が変わっただけでほとんど同じとも言えるが‥‥)。見る価値がある。主演のアナ・デ・アルマスは肉体作りから、テクニックの習得まで、特訓して臨んだのだろう。マガジン・チェンジなんかも様になっていて、素晴らしい。ほぼアナ・デ・アルマスの映画。ファンにはたまらないものがあると思う。

 しかも単なる戦いだけでなく、緩急のメリハリがあり、ちゃんとストーリーが語られている。苛烈なバレーのレッスンと殺しのテクニックの特訓もあり、主人公の心情も描かれている。やはり物語の最初は面白いということか。シリーズものはほとんどそう。「ジョン・ウィック」もボクには1作目が良かった。「スター・ウォーズ」も最初に公開されたのが良かった。ただ「エイリアン」と「ターミネーター」は別。1も2も面白かった。天才ジェームズ・キャメロン監督ならではだろう。とはいえ「アバター」はそうはならなかったが‥‥。

 監督はレン・ワイズマン。「アンダーワールド」(Underworld・2003・米/英/独/ハンガリー)シリーズや「ダイハード4.0」(Live Free or Die Hard・2007・米/英)を手がけた人で、アクションはお手の物。最近はTVが多かったようだが、本作で劇場映画の監督復帰だろうか。

 製作総指揮にキアヌ・リーヴス、製作に「ジョン・ウィック」シリーズ監督のチャド・スタエルスキが名を連ねている。

 銃は、たくさん出てきて、1回では判別できないものも多い。詳しくはimfdbを見ていただくのがベスト。大ざっぱには、多く出てくるのはグロック。主人公はグロックのTTIカスタム。そのショーティはセリフによると、3DプリントしたG43XのTTIカスタムだそう。意外なところで、敵のボスがダン・ウェッソンの2.5インチくらいのリボルバーを使う。ほかにP226、P229、CZ P-09(かと思ったらP-07だったらしい)、なども登場。ジョン・ウィックは2011オートのTTIカスタム。長物だと、多いのはM4/M16系で、AK系のカスタムもちらりと。それらに混じってピストル・キャリバー・カービンもいくつか。さらにCZのスコーピオンEvo3やSIGのMPXも。娘を連れて逃げている教団の情報を知る男が使っていたのはベネリM2のTTIカスタム。エジェクション・ポート・ローディングが見事だった。

 公開3日目のATMOS上映初回、新宿の劇場は30分前にオープンし、20分前くらいに着いてトイレに行ってきたら間もなく会場。朝早めにもかかわらず、多くの人でごった返していた。観客層は、若い人から中高年まで幅広く、ヒット作品のパターンか。外国の人も数人。女性はちょっと少なめで、2割ほどいただろうか。最終的には499席にたぶん7割くらいの入り。9席×2列のP席には14〜15人が座った。後部のDX席は不明。

 シネマ・チャンネルのあと半暗になり、CM、予告。暗くなって映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズでTCXデモ、ATMOSのジャングル・パターン・デモ。足元注意、映画泥棒、映倫と続いて、木下グループのロゴら始まる本編へ。


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