凄い映画。エロ、グロ、血、悪意、暴力、汚い言葉などが満載で、気分が悪くなる。良い人は1人もいない感じで、たくさんの人が死ぬ中、最も悪い奴らと、戦いをやめた元革命家が生き残る。怖っ! 現在、トランプ大統領が不法移民対策を強化する中、こんなことが行われているのではないかというような恐ろしさもある。不法移民の多さ、そして力による支配。どちらも怖い。 怖い1人が女性革命家というか、「プッシーは武器、銃はお楽しみ」と公言してはばからない危険で過激なヤバイ黒人女性、ウィラの母。演じたのはタヤナ・テイラーという人で、あまり見たことがなかったが、強烈で、とても印象に残る。そして、追う立場の軍の捜査官?カーネル(大佐)と言っていたと思うが、字幕では警視と出ていたロックジョウ。異常者というか犯罪者と紙一重のキャラクターで、ド変態。演じたのはショーン・ペンで、説得力がありすぎて、とにかく怖い。確か映画デビュー作「タップス」(Taps・1981・米)でも軍人のタマゴのヤバイヤツを演じていなかったかなあ。 もちろん、ヘンテコなよれよれのガウンみたいなものを羽織って冴えない感じを出していた主演のレオナルド・ディカプリオも、空手の先生らしいセンセイ、セルジオ・サン・カルロスを演じたベニチオ・デル・トロも良かった。いうことなし。ピッタリのイメージ。後半、ディカプリオが吸っていたのは電子タバコ? 銃は、フレンチ75のメンバーがAK47SやAKS74U、ポンプ・ショットガン(側面にエジェクション・ポートがなかったようなので、イサカだったかも)、グロック。軍はM4系のカービンと、ベレッタM9。ウィラの母が撃っていたマシンガンは、たぶんロシアのRPD。追い詰めるロックジョウが撃っていたサブマシンガンはたぶんH&KのUMP。そしてロックジョウのAR系ライフルというかカービンは7.62mmのようだった。センセイがディカプリオに渡してくれる武器は、カベラスっぽいロゴがあったように見えたソフト・ケース入りのスコープ付きボルト・アクション。娘が撃っていたマシンガンは5.56mmのIMIネゲフ(ネゲヴ)コマンド・マシンガンっぽかった。そしてラストに娘が、ロックジョウが雇った殺し屋(?)が持っていたCZシャドウ2(あるいはCZ P09か)らしいドット・サイト付きカスタム・ガンを持ち出して使う。娘はちゃんとロウ・レディで構え、トリガー・フィンガーはトリガー・ガードの外に出している。訓練を受けたという設定なのだろう。 公開3日目の初回、日比谷の劇場は25分くらい前に着いたら、すでに開場済み。観客層は若手人から高齢者まで幅広かったが、メインは中高年。男女比は半々ほどで、最終的には436席に6.5割くらいの入り。しかしプレミアム・シアターだけあって、メインとなる10席×4列のP席と、8席?くらいのDX席はほぼすべて埋まった。 10分前くらいからシネマ・チャンネル。終わって半暗になり、CM、非常口案内から予告で、ラストに暗くなってマナー、映写機の左右マスクのまま、枠付きの映画泥棒、映倫と続いて、WBロゴから始まる本編へ。 ワン・バトル・アフター・アナザーは、劇中にも出てくるフレーズで、字幕では「戦いまた戦い(だったかな?)」となっていた。 |