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ひと言で言えばホラー・コメディ。メインはコメディなのだが、ホラーというかスプラッター・パートの表現がリアル系なので、どす黒い血が飛び散ったり、かなりグロい。なので、悪い奴らとは言え、複数の人が無残に死んで、笑えるかということはあると思う。もちろん犠牲者はホラーの定番、バカな男女の大学生。ボクはあまり笑えなかった。笑えた人にはかなり楽しめた作品だったのだろう。この辺が評価の分かれ目か。 なんとリメイク作品だそうで、オリジナルは「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」(Tucker and Dale vs Evil・2010・加/英/米/印)なんだそう。IMDbでは7.5点の高評価。なるほど、それでか。日本でも2012年に劇場公開されたらしい。タイトルは聞き覚えがあるけど……。日本のレイティングがR15+指定なので、より過激だったのだろう。ちょっと見てみたい気もするが、やめておいたほうがいいかな。笑えない気がする。 銃は、銀の弾丸を付けたカートリッジが2発残っているS&WのNo.3(モデル3)。ラストには銃が壊れて、カートリッジだけ釘打ち銃に取り付けて発射するが、バレルどころか薬室もなしで撃発しても弾丸は飛ばないだろうなあと。そして映画あるあるで、釘打ち銃をマシンガンのように使うけれど、板などに押し当てておかないと打てないなど、安全装置があるので武器のようには使えないのではないかなあと。それを解除しても、3mも離れると威力はないという話も。飛距離としては15〜30m位飛ぶらしいけど(釘の種類にもよるだろう)。 ちょっと古い設定なのか、タバコを吸う人がいたり、BGMとして自分で編集したらしいカセット・テープが出てくる。ノスタルジーな雰囲気はジェームズ・ガン監督の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(Guardians of the Galaxy・2014・米/英)に通じるものを感じた。 面白かったのは、田舎の警察署長を演じたパク・ジファン。マ・ドンソク主演の痛快アクション「犯罪都市」(The Outlaws・2017・韓)シリーズでいつもコケにされるチンピラを演じていた人。ドアのネタは秀逸。やっぱりうまい人なんだなあと、あらためて感心した。 公開9日目の初回、といっても12:30の回、新宿の劇場は12〜13分前に開場。すぐにエスカレーターで上がったものの、すでに予告が始まっていた。一体誰のために流しているのやら。まさか今頃ピントやボリュームの調整ということはないと思うが。観客層は若い人から中高年まで、割と幅広かった。男女比は4対6くらいで女性が多め。目立っていたのはオバサン世代。かつての韓流ブームの生き残りか。ボクの後ろにいたオバさんたちは、終わるとすぐ「面白かったねえ、笑った」と言っていた。最終的には119席に8.5割くらいの入り。これは良い方か。 スクリーンはビスタ・フルで開いていて、予告からCM、上下マスクの映画泥棒、映倫で前方が暗くなり、本予告? ラストに劇場からのお願いが出て、暗くなり、マナー。そして配給会社ライツキューブのロゴから始まる本編へ。 字幕のサイズが意外と控えめで、これくらいで充分じゃないかという気はした。大きいと画面の邪魔になる。少なくとも老眼のボクは眼鏡なしで問題なかった。字幕のサイズは視力0.7以上という基準らしいけれど、どうなんだろう。 入場者プレゼントで、4〜5cm角のタイトル入りわんこのステッカーをもらった。 |