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ビジュアルは素晴らしい。トロンというかアレスやアテナのデジタル・キャラクターたちのデザイン、戦車やバイク、大型兵器のデザインなどが秀逸。そして第1作から続くバイクなどが尾を引く軌道の見せ方などがスタイリッシュでカッコいい! ただ、物語の展開はどうにもパターンの寄せ集めにしか思えず、AIが作ったようなハリウッドの平均的なストーリーという感じ。ほとんど何も伝わってこなかった。ちょっと眠気が‥‥ この設定、この展開で行くにしても、アレスに感情のようなものが芽生える過程があっさりしすぎていて、まったく納得できない。ただの設定かと。それでいて、あとで「見返りが欲しい」とか言い出して、せこいチンピラか? 主人公の女性キャラももっと魅力的に描いてくれないとなあ。応援したい気持ちが湧かない。 上映時間やスクリーン・サイズの関係で、やむなく3D上映で見たが、眼鏡代も含んでプラス500円の価値はあったかというと、かなり??? 偏光フィルターを使うREAL D 3D方式で、印象としては立体感はほぼなく、ちょっと奥行きがあるくらい。眼鏡を外して見ると、わずかにズレたような絵が見えるくらいで大きな違和感はない。ただ眼鏡をした時より、ずっと明るく感じる。 冒頭、カメラがデジタルの世界へ入っていくところで回転を多用しているため、3D上映では、人によっては車酔いのようになって軽いめまいを覚えるかも。また、パンフォーカス(ディープ・フォーカス)ではなく、シャロー・フォーカスのシーンが多いので、ピンボケが立体感を打ち消してしまう感じ。遠景、中景、近景がちゃんとあって、それぞれにピントが合っていないと立体感を感じづらい。シーンによってはそういう絵ばかりではないので、より立体感がなくなってしまうのではないだろうか。音の立体感は良かったと思うけど。 終わり方は、いかにも続編がありそうなパターン。でもこの感じだとかなり厳しいかな。 公開3日目の初回、新宿の劇場は25分前に劇場がオープンし、17〜18分くらい前に開場。観客層は高齢者メインのほぼ男性。最初7〜8人いて、全員男性。最終的には407席に40人くらいの入り。まあ朝早めで、3D上映ではあるけど‥‥ 女性は2〜3人いただろうか。10席×2列のP席には4人ほどが座った。スタッフらしい男性が1人いて、たぶん3D眼鏡のチェックをしていたのではないかと思う。 新しいドレスのシネマ・チャンネルのあと、半暗になってCM、非常口案内から予告。ラストにズートピアのマナー、忘れ物注意で暗くなり、枠付きの映画泥棒、映倫、足元注意で、映写機のマスクが左右と少し上下に広がり、フル・サイズでトロン風デジタルのシンデレラ城から始まる本編へ。これはカッコイイ。 |