2025年10月18日(土)「さよならはスローボールで」

EEPHUS・2024・米/仏・1時間38分(IMDbでは1時間39分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、田渕貴美子/シネスコ・サイズ(撮影機材の表記なし。IMDbではSony CineAlta Venice)/音響方式表記なし

公式サイト
https://transformer.co.jp/m/sayonaraslowball/
(全国の上映劇場リストもあり)

60点

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 予告の勝利! 設定と邦題の勝利! 予告通り、本当に何も起きない映画だった。ただフツーのオジサンたちが集まって、だらだらと草野球をやるだけ。何もドラマチックなことは起きず、ヒーローも現れず、悪党も存在せず、たいしたトラブルも起きず、淡々とポンコツな草野球が展開し、何も起きずに終わって、帰っていく、それだけの映画。とても退屈で、眠くて、時間を無駄にした感じ。本当にこれで、予告で言っていたように「満足度100%」なのだろうか、疑いたくなる。

 1%くらいの笑いはあった気がするが、場内は最後まで冷え切ったまま。「しーん」という音が聞こえるかと思った。98分が長い、長い。こんな長い98分は初めて。腹は立たなかったが、本当に、知らない弱小チームの草野球を見ただけのような感じ。これってホーム・ビデオ?

 野球に詳しい人が見れば、面白いのだろうか。有名人のものらしい「名言」とか、超スローボールの魔球「イーファス」(本作のタイトル)とか。イーファスは見てもわからなかったし、草野球でどういう効果があったのかもわからなかった。草野球はプロから見ればみんなスローボールじゃないの? せめて英語がわかれば笑えたのかもしれない。それもダメだと、見るべきところがない。元レッドソックスの投手が出てくる?

 試合中に選手が、タバコは吸う、ビールは飲む、つばは吐く‥‥ これがアメリカのスタンダードなんだろうか。 IMDbでは驚きの6.7点という高評価。ボクはダメだった。取り壊しに反対したりしないの? 昔を懐かしんだりしないの? お別れ会とかやらないの? ユーモアと哀愁?

 公開2日目の初回、新宿の劇場は12〜13分前に開場。すぐに入っても、すでに案内と予告が始まっていた。もうちょっと早く開場したらどうだろう。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比は最初17人中、女性3人くらいという感じ。たぶんその後も比率は変わらなかったと思う。最終的には147席に60人くらい入っただろうか。この感じだと、今後増えるとは思えない。

 スクリーンはシネスコ、フルで開いていて、予告の途中で半暗になり、案内とCM、映画泥棒、映倫と続いて、本?予告。ラストにエルメスの映画っぽいCM、劇場からのお願いで暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、マナーがあって、トランスフォーマーのロゴから始まる本編へ。


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