2025年12月6日(土)「ズートピア2」

ZOOTOPIA 2・2025・米・1時間48分

日本語字幕:丸ゴシック体下、渡邉貴子/シネスコ・サイズ(IMAX、ドルビーVISION。IMDbでは2.39)/ドルビーAMOS(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、dts:X、D-Cinema 96kHz 7.1、Auro 11.1、12-Trackデジタル・サウンドも)
(米PG指定)(IMAX版、日本語吹替版、4D上映、ドルビーATMOS上映もあり)(『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)

公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/zootopia2
(全国の上映劇場リストもあり)

75点

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 面白かった。ドタバタ映画ではあるけれど、感動的にまとめられていて、危うく涙がこぼれそうになった。さすがのディズニー・アニメ。横綱相撲という感じ。どんなに荒唐無稽でも、キッチリまとめて感動させてくれる。

 とにかくまず絵がきれい。色使いも明るく賑やかな感じで、キャラクターたちもとても魅力的。動きがスムーズでリアルなことは当たり前で、風景などは実写に近く、風で毛がなびく感じもリアルそのもの。キャラクターたちだけがアニメ的で、中途半端なリアルさで不気味の谷に陥らないようにされている。使われている楽曲も素晴らしい。音質もクリアで立体的。

 ギャグもあちこちに散りばめられ、ちゃんと笑える。しかもその動物にあったギャグで、そこがかわいいというか、ユニーク。

 声の出演は、同じキャラは同じ俳優が務めている模様。有名俳優が声を担当している新たなキャラクターは‥‥ 蛇のゲイリーが「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(Indiana Jones and the Temple of Doom・1984・米/英)の少年を演じたキー・ホイ・クァン。オオヤマネコ一家の長男キャトリック・リンクスリーが「ホーム・アローン」(Home Alone・1990・米)のケビン少年を演じたマコーレー・カルキン。ほかにもデヴッド・ストラザーンとか、ダニー・トレホとか、ジョン・レグイザモ、ジャン・レノ、マイケル・J・フォクス(本人役!)、ドウェイン・ジョンソン(チューブの中のキャラ?)などの名が並ぶ。すごいなあ。

 前作から引き続き、映画ネタも多い。「ゴッドファーザー」(The Godfather・1972・米)とか「羊たちの沈黙」(The Silence of the Lambs・1991・米)とか、そんなところを探してみるのも楽しいかも。ちなみに、マッチョな馬の市長はなんとなくスタリオンからスタローン的なイメージ? 俳優出身だからシュワちゃん? イーストウッドとは違いそう。ナマケモノのあのキャラがスピード狂というのも笑えた。

 ただ、前作「ズートピア」(Zootopia・2016・米)から9年も経っていて、それが意外。それくらい掛けないと新たな感動作は作れなかったのかもしれない。お手軽な続編じゃないと。とはいえ、前作のことは大ざっぱにしか覚えていなくて、前日にやっていたTV放送を見ておけば良かったかも。

 監督は前作から引き続きバイロン・ハワードが務めている。もう1人、監督と脚本を務めたのは、前作で共同監督と脚本を務めたジャレド・ブッシュ。バイロン・ハワードは「ボルト」とか「ラプンツェル」とか「ミラベル」の監督を務めた人。ジャレド・ブッシュは「モアナ」とか「ミラベル」の監督や脚本を手がけた人で、本作では製作総指揮も務めている。

 公開2日目のATMOS字幕版上映初回、日比谷の劇場は15分前くらいに着いたらすでに開場済み。観客層は大学生くらいから中高年まで幅広く、男女比は4.5対5.5くらいでちょっと女性の方が多い感じ。字幕版ながら下は母に連れられた小学校低学年くらいの女の子も1人2人。最終的には386席に6.5〜7割くらいの入り。9席×3列のP席にはたぶん5〜6人が座った。ちょっと少ない気がしたものの、通常上映や吹替版、IMAX版などもあるから、バラけたか。

 10分くらい前から新しいドレスのシネマ・チャンネル。終わって半暗になりCM。非常口案内でランプが消え予告。ラストにズートピアのマナー、忘れ物注意、ニンテンドーのCMがあって暗くなり、映写機のマスクが左右に広がりシネスコ・フルへ。TCXデモ、幾何学模様のATMOSデモ、足元注意からズートピアのイタチ耳の映画泥棒で、お城のディズニー・ロゴから始まる本編へ。

 入場者プレゼントで、ちょっと細長いポストカード的な(裏白)カードをもらった。


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