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面白かった。オールド・スクールな捜査班と、ハイテク犯罪集団の戦い。これをリアルに起きうることとして説得力を持って描いているところがスゴイ。最近のジャッキー映画は‥‥と思っていたところ、本作はジャッキーの味を生かしつつも、ハイテクvsローテク、ベテランvs新人類、ベテランvsベテラン、イケメン・キャスト、というあたりに焦点を当て、しっかりポリス・アクション・エンターテインメントに仕上げている。見事! とにかく徹底しているのがスゴイ。アクション・シーンもしつこいくらいにやっていて、ここまでやるかと。カー・チェイスも過激だし、もちろんグロいリアルなバイオレンスも取り入れていて、リアルに血が飛ぶし、いかにも痛そう。アクロバット的な、お芝居的なアクションじゃない(シャッキーなので少しはあるけど)。しかも悪のボス、レオン・カーフェイが徹底して悪い。普通の思考が通用しないような人物で、怖い。で、全体にこの映画は怖い! それでいて、エンターティンメントにも徹していて、冒頭のイケメンたちの強奪シーンは、さながら「グランド・イリュージョン」(Now You See Me・2013・米/仏)とか「オーシャンズ11」(Ocean's Eleven・2001・米)のような雰囲気もあったような感じ。 シャッキー・チェンは最近でもときどき見かけていたので違和感はなかったが、レオン・カーフェイはボク的には久しぶりに見たので驚いた。ジャッキーより4歳くらい若いはずが、むしろ年上に見えた。歳を取ったなあと。「愛人/ラマン」(L'amant・1992・仏/英/ベトナム)のあの面影もない感じで、この怖い役がピッタリはまって、怖い怖い! 監督・脚本はラリー・ヤンとしいう人。イギリスの名門大学で映画を学び、2012年に長編監督デビューしたそうだが、まだ監督作は多くないよう。本作の前に「ライド・オン」(Ride On・2023・中/香)という作品でジャッキーと仕事をしているらしい。それも評価は悪くないようで、今後注目かも。 銃は、冒頭の強奪シーンでP226らしいオート、モスバーグ系のポンプ・ショットガンなどが出てくるが、のちにモデルガンだったというセリフがある。警察はグロックとM4系カービン。警察署を襲う日本人らしいグループはM4系カービン。若い女性刑事がパトカーから取り出して使うのが、機種までわからなかったが組み込み式のようなピストル・カービン。 ラストのエンド・ロールはジャッキー映画お約束のNG集的なメイキング映像。やっぱり撮影は過酷なものだったようで、小さな怪我は絶えなかったように見える。しかもジャッキーの上を本当にパトカーが飛んでいた! アクション映画は大変だ。そんな中でも、ジャッキーとレオン・カーフェイがつい二人して歌ってしまう場面は、ほっこり。過酷な現場こそ、こういう雰囲気が大切なのだろう。 公開16日目の初回、新宿の劇場はキャパ最大のスクリーンでの上映で、それだけでもびっくり。評判が良いよう。観客層は大学生くらいから中年層がメイン。高齢者は少なかった。すでに見てしまったのか。男女比は最初半々くらいだったのが、次第に女性が増えて3.5対6.5くらいで女性の方が多くなった。そして429席に8.5割くらいの入り。2週間以上経ってこれはスゴイのではないだろうか。ボクは評判が良いようなので見に行ったが、見て良かった。やっぱり大きなスクリーンはいい。迫力はあるし、没入度も高く、印象も良くなる。 10分くらい前に開場はちょっと遅めで余裕がないが、上映スクリーンの近くで待っていれば慌てないで済む。画面(スクリーン)はシネスコ・サイズで開いており、入ってすぐ予告が始まった。途中で非常口案内から非常灯が消え、半暗になってCM、予告。ラストにズートピアの映画泥棒で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がって、クロックワークスのロゴから始まる本編へ。 公開から2週間以上経っているのに、入場者プレゼントで、主要キャストやポスター・デザインらしい3種のビジュアルが印刷された、4連のポストカードのようなものをもらった。 |