2026年1月17日(土)「ウォーフェア 戦地最前線」

WARFARE・2025・米/英・1時間35分

日本語字幕:丸ゴシック体下、佐藤恵子/ビスタ・サイズ(映写機の左右マスク、DJI、in Panavision。IMDbでは2.00、DJI Ronin 4D-6K)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、IMAX 6-Trackも)
(米R指定、英15指定、日PG12指定)(ATMOS上映もあり)

公式サイト
https://a24jp.com/films/warfare/
(全国の上映劇場リンクもあり)

74点

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 ほぼドキュメンタリーのような印象。206年11月19日にイラクのラマディで実際に起きた戦闘を、記憶と数枚の写真を元に忠実に再現したらしく、ほぼストーリーは無し。具体的な説明もなし。リアルな戦場が再現され、初めから終わりまで、ひたすら緊張感に満ちていて、恐ろしい。印象としては、「ブラックホーク・ダウン」(Black Hawk Down・2001・米/英)とか、「アウトポスト」(The Outpost・2019・米)に近い感じ。映画としてはそっちの2作の方が上だと思う。

 戦場ではどのようなことが起こっているのか、よくわかる。これが全てではないとしても、ここで描かれていることがリアルに近いということはよく伝わってきた。特殊部隊でどんなに体を鍛え、高い技術と体力があったとしても、防弾ベストを着けていても、包囲されたような状況ではどこから弾丸が飛んでくるかもしれず、いつグレネードが投げ込まれるかもしれず、弾薬は尽きなかったようだが、思わぬところでIED(即製爆弾)が爆発するやもしれず、いつ負傷し、重傷を負い、死んでしまうかもしれないというのが戦場だと。負傷者は悲鳴を上げ続け、床は血で濡れ、あちこちに薬莢が散らばっている。道路には死体が転がり、足や腕がちぎれて落ちている‥‥。

 監督は、「ザ・ビーチ」(The Beach・1999・英/米)の原作、「28日後...」(28 Days Later・2002・英/米)シリーズの製作や脚本、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(Civil War・2024・米/英/フィンランド)の脚本と監督で知られるアレックス・ガーランドと、実際にネービー・シールズとしてこの戦闘に参加していたレイ・メンドーサ。レイ・メンドーサは「ローン・サバイバー」(Lone Survivor・2013・英/米)や「アウトポスト」、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」でもアドバイザーを務めている。リアルな戦闘シーンの映画はこの人がアドバイザーだったわけだ。

 キャストでは、「グラディエーターII英雄を呼ぶ声」(Gladiator II・2024・英/米)で狂気の皇帝を演じていたジョセフ・クインや、「デトロイト」(Detroit・2017・米)の暴走警官を演じていたウィル・ポールター、スナイパーの相棒で「アウトポスト」や「ザリガニの鳴くところ」(Where the Crawdads Sing・2022・米)の二枚目テイラー・ジョン・スミスらの顔も見えたが、あとはほとんど知らない顔ばかりという感じ。この辺もリアルさというか、ドキュメンタリー的なところを狙ったということなのかもしれない。

 銃は、メインがM4A1カービン、一部バレルの短いCQBRもあった。ハンドガンは抜かないもののホルスターには入っていて(スナイパーは空だったような)、説明はなかったがノートPC(タフブック)を使っていた2人の海兵隊員がベレッタM9でほかはP226だったようだ。グリップが見えている。またマシンガン(分隊支援火器)はミニミのだと思ったら、ドドドッという重い音のものがありなぜ?と思っていたら、imfdbによると5.56mmのMk46 Mod0と、7.62mmのMk48 Mod0があったそう。7.62mmにはちゃんと重い音が当てられていたわけだ。スナイパーはナイツ・アーマメントのSR-25(海軍のMk11 Mo0)(スナイパーが常にセレクターに指を掛けているのがリアルに思えた)。協力しているイラク兵はAKM。敵がPKMを持っているというセリフもあったが、ボクにはわからなかった。あと意外なものでM79グレネード・ランチャーも出てきた。現役とは! IEDは爆発で火の粉が飛び散っていて、白燐が混ぜられたものを再現していたよう。これで隊員が足に重傷を負う。

 キャストはみな訓練を受けたようで、撃ち方も動きもリアルで、マガジン・チェンジもちゃんとやっていた。銃声もリアルで、前述のように銃種というか口径でちゃんと変えられていて、なによりちゃんと弾音があるのが怖かった。当たる場所によってカンカンとか、パチパチというような音がするそれがサラウンドであちこちから聞こえるわけだ。恐っ!(この辺は「アウトポスト」でも描かれていたが)しかも、グレネードなどが爆発して大音響が響くと、その後キーンとなって、しばらく音がこもって聞こえなくなる感じも再現されていた。そして、戦場のシーンでは一切音楽がなかったと思う。

 ドローン映像や、航空機の武器を使わない超低空による威嚇飛行や、歩兵戦闘車(セリフではブラッドレーと言っていたが、M113系の兵員輸送車かなと思ったら、imfdbではイギリスのFV432/30をそれらしく改造したものらしい)も、発煙弾を投げる時に「スモーク・アウト!」と言うのも、興味深かった。もちろん使っている単位はメートル法。

 ちなみにWARは、AIの要約によると、戦争状態とか戦争期間などのことで、WARFAREは具体的な戦争行為や方法を指すのだそう。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は25〜26分前に開場。観客層はほとんど中高年の高寄り男性で、女性は10人に1人くらい。まあガチ系の戦争映画なので当然だろう。少しだけ若い人も来た。最終的には499席に3.5割くらいの入り。早朝なのでこんなものかもしれない。ただ、9席×3列のP席は3席ほど残してほぼ全て埋まった。最後列のDX席はわからなかった。

 10分ほど前からシネマ・チャンネルで、終わって半暗になり、案内とCM。非常口案内でランプが消えて、ちびゴジラの本予告。ラストに新バージョンの方のマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機の左右マスクのまま、ドルビーATMOSのジャングル版デモ。四角の枠付き映画泥棒、映倫と続いて、ハピネットのロゴと、TOEIエージェンシーのロゴから始まる本編へ。


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