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爽やかな感動。ちょっと涙が‥‥。悲しいとか、辛いとか、かわいそうとかではない涙。こういうのはいいなあ、と。近頃なかった気がするが、ボクが見ていなかっただけかも。ちょっと迷ったが、見て良かった。 とても上手く作られた小さなエピソードが積み重ねられて、1つの大きな物語になっている。それでいて散漫ではなくちゃんとまとまっているみごとなドラマ。しかもカリカチュアライズされたような日本ではなく、等身大の今の普通の日本が舞台。いくら日本人監督が日本で撮っているからとは言え、ハリウッド映画なのだからそれはスゴイ。 ただ、感動は劇場作品レベルだとしても、全体としての印象はTVドラマっぽい。絵作りは映画だと思うけれど、ハリウッドのアカデミー賞俳優が出ていなければ間違ってしまいそう。まあアート系やインディーズ系のフォックス・サーチライト作品だからだろうが‥‥。 キャストはみなハマっていて素晴らしい。説得力がある。もちろんブレンダン・フレイザーは日本語も駆使して完璧。人の良さがそのまま出ている感じ。アカデミー賞俳優でありながら、大物感もなく、等身大というか、ごく自然。本作では製作総指揮も務めているようだ。社長役の平岳大、元大物俳優役の柄本明、同僚社員役の山本真理、もう1人の同僚社員役のたぶん木村文も良かった。もちろんちょっと話題になっているらしいミア役のゴーマン・シャノン・眞陽もかわいらしいキャラがピッタリで良かったが、今はスクリーンのイメージよりだいぶ大人っぽい感じのよう。そして風俗嬢役の安藤玉恵がいい。小さな役だが、きっちり印象に残る。「探偵はBARにいる」(2011・日)シリーズでエロ・ウエイトレスをやっていた人。本作もそんなイメージだが、うまいなあ。そして良い役。 監督・脚本のHIKARIという人は、大阪出身でアメリカを拠点に活躍しているそう。TVドラマや短編の監督から、「37セカンズ」(37 Seconds・2019・日)で劇場長編映画監督デビューしたらしい。それが高く評価され、本作につながったと。次作も期待できそう。 タイトルは、ちょっとしたコラージュ的なアバンの後、日本語で出てそれが英語に変わるという見せ方。うまい。エンド・クレジットは日本語と英語の二カ国語表記。これもなかなかいい感じ。 公開2日目の初回、日本橋の劇場は30分くらい前に劇場が開いて、20分前くらいに開場。観客層は中高年の高寄りがメインで、意外にも女性は1/3ほど。最終的には288席に30人くらいいただろうか。10席×2列のP席(もっと良いDX席のように見えた)には、ぎりぎりに来た2人が座った。上映しているスクリーンは小さいところが多い。もっとたくさん入ってもいい作品だと思うが、もったいないような‥‥。 10分くらい前からシネマ・チャンネル。終わってCMになって半暗。音が大きくなったような気も。非常口案内からランプが消えて、ちびゴジラの本予告。最後にマナー、忘れ物注意で暗くなって、足元注意から四角の枠付き映画泥棒、映倫、左右マスクの少し上下マスクで、フォックス・サーチライトのロゴから始まる本編へ。 |