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何度目かの映画化。ボクはなかなか見応えがあったと思うが、IMDbでは4.7点の低評価。本作は血みどろのスプラッターでありながら、ベースはエロいほどのラブ・ストーリー。感覚的には前半がラブ・ストーリー、後半が過剰なまでのバイオレンスと残虐なスプラッターという感じ。印象としては、同じビル・スカルスガルドが主演した「ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝」(Boy Kills World・2023・米/独/南ア)と似ている。不気味で血まみれ。 モチーフとしてのカラスはたくさん出てくるものの、存在感は意外と薄い。そういった意味ではブリース・リーの息子、ブランドン・リーの「クロウ/飛翔伝説」(The Crow・1994・米)とはだいぶ違う。だいたい本作はカラスがいなくても成立する。言葉として「神の使いで、お前を導く」とか言うだけで、実際には何もしない。出てくるだけ。 つまり「ザ・クロウ」らしさがない。どこかで聞いたような話で、どこかで見たような展開。監督はルパート・サンダーズ。残念だった「スノーホワイト」(Snow White and the Huntsman・2012・英/日/米)や、なかなか面白かった「ゴースト・イン・ザ・シェル」(Ghost in the Shell・2017・米/中ほか)を撮っている人。うむむ‥‥ 全身タトゥーの主人公に日本語のタトゥ「永遠の‥‥」もあったり、日本刀が登場したり、日本人っぽい金髪の女性(実際は香港生まれの人)が出てきたりするものの、日本刀は顔面を真っ二つに押し切る(!)以外は、ほとんど刺すような西洋の剣のような使い方で、どうなのかなと。 目立っていたのはヒロインを演じたFKAツイッグス。作曲家で、俳優でもあるらしい。公式サイトではアーティストと呼んでいる。魅力的で、かなりエロかった。あんまり見せない方が、エロさは出るということだろう。そして「ロストランズ 闇を狩る者」(In the Lost Lands・2024・独/米/スイス)同様、女の悪役が良い。本作ではフィンランド出身のラウラ・ビルンという人が良い。ボクは多分初めましてだが、今後もっと活躍して欲しい。 意外とタバコは吸っていて、だいたいはハッパだったのかも。どちらにしても健康にはよろしくない。 銃は、主人公がタトゥーの彫り師からもらう銃が44マグナムのM29らしい6インチ・クラスのリボルバー。敵はグロック、ベネリのM3Tっぽいショットガン、中ボスっぽい男がベレッタ92を使っている。 エンド・クレジットを見ると、撮影はアメリカ・シカゴのほか、ブルガリア、ドイツ、チェコなどでも行われているよう。絵のほかに、いろいろ撮影の制限などもあって、アメリカ以外で撮った方が良いと言うこともあるのだろう。最近そういう映画が多い気がする。 エンド・クレジットのラストに「サミュエル・ハディダに捧ぐ」とか出る。調べてみると本作のプロデューサーの1人で、2018年に亡くなっている。そのころから本作に関わっていたのか。有名なところでは「バイオハザード」(Resident Evil・2002・独/英/仏/日/米)シリーズや、「サイレントヒル」(Silent Hill・2006・加/仏/日/米)などを手がけている。 公開2日目の初回、品川の劇場は11〜12分くらい前に開場。観客層はほぼオヤジで、最初4人ほど。最終的には118席に7〜8人。たぶん10人いなかったと思う。女性は0。ここはファミリー層が多い劇場なので、このハードなアクションだとこんなものなのだろう。逆にアクションとかホラー好きには穴場かも。スクリーン・サイズも客席数もそこそこのサイズ。ゆったり見ることができる。 7〜8分くらい前から、場内が明るいまま予告の上映が始まった。正直、映像がよく見えない。映写機などの慣らし運転みたいなものなのか。途中でCMをはさんだものの、これも明るくてよく見えない。そして非常口案内があって、ようやく半暗になり、本予告? ラストにマナーで映写機のマスクが左右に広がり、フルのシネスコで映画泥棒、映倫と続き、暗くなってクロックワークスのロゴから始まる本編へ。 |