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長い! 正直、飽きた。映画としては、高度なテクニックも駆使して、良くできていると思うが、見て良かったかと言われると、かなり?だ。そして落ち込んだ。とてもネガティブな気持ちになった。やる気が失せる。お金を払って、こんなことになるなんて。リストラで職を失って、家族を養うために悪事に手を染める。コメディ要素もあちこちにたくさん散りばめられているのに、あまりにリアルすぎて、ちっとも笑えない。笑えるはずがない。こんな悲惨な状況を。ただIMDbでは7.6点の高評価。 主演のイ・ビョンホンがいいのは当たり前として、奥さん役のソン・イェジンがキュートで素敵。TVドラマの「愛の不時着」(2019)で世界的に知られるようになったのだとか。ボクは見ていないが「私の頭の中の消しゴム」(A Moment to Remember・2004・韓)の予告で印象に残った気がする。男を誘惑するためブラを取って胸の凹凸が強調されるようにするシーンの胸は、おそらくCGではないだろうか。薄いとは言えセーターのような衣服の上からではあそこまでエロっぽく乳首はわからないだろう。しかも人気スターだし。 良い味を出していたのは、倦怠期の夫婦を演じたイ・ソンミンとヨム・ヘラン。夫役のイ・ソンミンは、ボクが見たのは「KCIA 南山の部長たち」(The Man Standing Next・2020・韓)の怖い大統領役と「ハンサム・ガイズ」(Handsome Guys・2024・韓)のひょうきんな兄役で、とても同じ人とは思えない変わりぶり。本作は「ハンサム・ガイズ」寄りの方。タバコを辞めようとしている設定のようで、やはり韓国でも吸わない傾向にあるのかと。 妻役のヨム・ヘランは、「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」(Special Delivery・2022・韓)に出ていたらしい。とにかくうまい。体当たりの演技という感じも。そしてCGを使ったマジックらしい2人の若いころの姿は、美男美女でこれまたビックリ。 監督はパク・チャヌク。ミリタリー・ミステリーの「JSA」(J.S.A.: Joint Security Area・2000・韓)や、日本の漫画が原作の「オールド・ボーイ」(Oldboy・2003・韓)、強烈な復讐劇「親切なクムジャさん」(Sympathy for Lady Vengeance・2005・韓)、日本統治下の韓国における日本人令嬢をめぐる詐欺師たちの物語「お嬢さん」(The Handmaiden・2016・韓)、強烈なラブ・ストーリー「別れる決心」(Decision to Leave・2022・韓)‥‥などなど、スゴイ作品がズラリと並ぶ名手。とにかく感情が強く揺さぶられるものばかり。まあ、楽しい作品はないかな‥‥ 原作があって、ドナルド・E・ウェストレイク著『斧』(文春文庫)なんだとか。まあ、本作を見るとあまり読みたいとは思わないが。 銃は、北の64式拳銃ことブローニングM1900。撃っているが、薬莢が出ているかは確認できなかった。もし実銃だとすると骨董品になるのでプロップにはできないだろうし、レプリカは出ていないのではないかと。とすると? 公開3日目の初回、新宿の劇場は17〜18分くらい前に開場。観客層は中高年の高寄りで、男女比はおおむね半々くらい。開場直後は数人だったが、徐々に増えていって、最終的には117席の8.5割くらいが埋まった。かつての韓流ブームの残党か、新たなファンかというと、年齢的に残党のような。この内容だと、この後もあまり増えないと思うが。 10分ほど前からシネマ・チャンネル。終わってインフォメーションとCM。途中で半暗になり、さらにCM。まだ続々と入ってくる感じ。CMのあと非常口案内からランプが消えて、ちびゴジラの本予告。ラストにマナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がってフル・サイズで足元注意、迫力の映画泥棒、映倫と続いて、木下グループのロゴから始まる本編へ。 |