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感動の、愛と音楽と復活の物語。何度不幸に見舞われても、愛と音楽があれば立ち直ることができると。それを涙と悲嘆だけで描くのではなく、エンターテインメントの楽しさと、笑いを織り込みながら、感動的に描いている。しかも「真実の愛の物語に基づく」と! ラストには本人夫婦の写真も出る。 オヤジ世代なら誰もが知っているような素晴らしい曲がミュージカル並みにたくさん。思わず勝手に体が動き出してしまう。メインはもちろん主人公たちが愛するニール・ダイヤモンドの曲。「スウィート・キャロライン」もある。洋楽に詳しい人なら、もっと楽しめることだろう。主演のヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンは、演技も歌も素晴らしい。2人の衣装が赤と青なので、タイトルも赤と青で、エンド・クレジットも赤と青が使われている。しかも日本語タイトルまで赤と青。 ボクでも知っているような曲が多く、サウンド・トラックは買いかもしれない。映画が終わってもしばらく頭の中で曲が流れていた。それにしても、ライブ・シーンなどは見事な盛り上がりで、しかもヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソン(本作でアカデミー賞主演女優賞ノミネート)は渾身のパフォーマンスという感じ。それがよく伝わってくる。スゴイ迫力と高揚感! どうやって撮ったのだろうか。マルチ・カメラ? あるいは1台のカメラで何度も演じて撮ったのだろうか。何度も撮ったとしたら、あのノリで何度も演じたということで、それこそ凄いなあ。役者魂! 驚いたのは、本職はカジノの送迎バス・ドライバーで、大きな仕事を紹介してくれる男を演じていたのが、たぶんジム(ジェームズ)・ベルーシ。「MR.デスティニー」(Mr. Destiny・1990・米)とか、「カーリー・スー」(Curly Sue・1991・米)とかに出ていた人。最後に見たのはキアヌ・リーブスの「砂上の法廷」(The Whole Truth・2016・米)だっただろうか。しばらく見ていなかったので、引退したのかと。とても元気な感じで、ビックリ。別人かとは思ったけど‥‥。 監督・脚本・製作はクレイグ・ブリュワー。「ハッスル&フロウ」(Hustle & Flow・2005・米)や「ブラック・スネーク・モーン」(Black Snake Moa・2006・米)などの音楽がらみの作品を撮っていた人で、話題となった「フットルース」(Footloose・1984・米)のリメイク「フットルース 夢に向かって」(Footloose・2011・米)も撮っている。最近だと劇場公開されずネットのみだった「星の王子ニューヨークへ行く2」(Coming 2 America・2021・米)も撮っているらしい。ただ見たのは「ブラック・スネーク・モーン」だけだが。もともと音楽に強い関心を持っていた人なのだろう。本作ではそれが爆発した感じ。 タイトルの「ソング・サング・ブルー」って、歌詞の一部だったのね。知っている曲だった。英語の歌詞だから全くピンとこなかった。意味的には、「由鬱な気分の歌を――――」という感じらしい。 公開2日目の初回、日比谷の劇場は27〜28分前に着いたらすでに開場済み。観客層はジジ、ババがメインという感じ。ニール・ダイヤモンドの曲が懐かしいという人たちだろうか。ただ、意外なことに若い男性もチラホラ。男性の中年層は少なかった。最終的には115席に4.5割くらいの入り。男女比は半々くらい。若い女性はいないかわり、中年層メインで高齢者もという感じ。 10分前くらいからシネマ・チャンネル。終わって半暗になり、非常案内からランプも消えてCM、そしてちびゴジラの本予告。ラストにマナー、忘れ物注意で暗くなって、左右マスクのままビスタで足元注意、枠付きの映画泥棒、映倫で、GAGA 40周年のロゴから始まる本編へ。 |