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悪くない。悪くないのに、なぜかノレないというか、感情が伝わってこない。イリュージョンが凄ければ凄いほどほど、手品(マジック)というより、デジタル処理とか合成や編集によるムービー・マジックのように見えて、ちっとも感動がない。それが感情面にまで影響してしまっている感じ。せいぜい「おっ」と思うくらい。前2作同様、最初からイリュージョンと言ってしまっている以上、それは避けられない。同じようにトリックとか錯視が出てきても、「インセプション」(Inception・2010・英/米)では驚かされ、感動したのとは大きく違う。もったいないなあ。 だいたい意表を突かれるから驚くのであって、あらかじめやるぞ、やるぞと言われていてやられても驚かない。トリックだトリックだと言われていると、ついネタを探したくなる。手品だって、普通は何をやるか言わないで、人を驚かす。この映画はそれと反対のことをやっているわけだ。今やデジタルによって映画は何でもできるし。マジック・コンサルタントに「マジックキャッスル」が参加していながら、残念だ。 第1作「グランド・イリュージョン」(Now You See Me・2013・米/仏)から引き続き出ている出演者は、みな意外と歳を取っていないような印象。そして、それぞれマジックの特訓をしたのだろう。鮮やかな手の技を見せてくれる。 特に変わらないのはメンバー紅一点のアイラ・フィッシャー。そのままという感じ。モーガン・フリーマンもそんなに歳を取っていない感じはあった。あえて言えば、ホログラム?出演のマーク・ラファロは老けたかもしれない。画質のせい? 印象に残ったのは、美しき悪役を演じたロザムンド・パイク。なかなか憎たらしい。「007ダイ・アナザー・デイ」(Die Another Day・2002・英/米)や「アウトロー」(Jack Reacher・2012・米)の時とはだいぶ違う。うまいなあ。しかも衣装が豪華で素敵だった。 監督はルーベン・フライシャー。傑作ゾンビ映画「ゾンビランド」(Zombieland・2009・米)で長編劇場映画デビューをした人。その主演2人が本作のジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソン。監督作の「ヴェノム」(Venom・2018・米/中)は今ひとつだったが、「アンチャーテッド」(Uncharted・2022・米/西)は良かったのではないだろうか。公式サイトによると本作の第4弾を開発中だそう。やめておいた方がいような気がするけどなあ‥‥。 銃は、砂漠の施設の警備員がスコーピオンEVO3っぽいサブマシンガンを装備。フランスの警察はたぶんグロック。ラスト、ロザムンド・パイクが警備員から奪って使うのはP2000っぽく見えたが‥‥ 気になったのは、水槽(のようなもの)からの脱出で、ダイヤで傷を付けてそこから割るというもの。普通、こういうものってガラスではなくアクリル樹脂のような気がするのだけれど、それでも小さな傷からガシャンと割ることなんてできるのだろうか。たまたまガラスだったということ? エンド・ロール前のエンド・クレジットは、カードやカップ、シルクハットなどのマジックアイテムや美女切断、タロットカード、ダイヤモンドなどの映画にちなんだアイテムを配した凝ったもの。エンド・ロールではエンド・タイトル=PLUCKYとあったような気がするが‥‥。 公開9日目の初回、池袋の劇場は15分くらい前に開場。観客層は中高年がメインで若い人も少しいた。男女比は、女性が4割ほどで、思ったよりは多め。最終的には103席に2.5割くらいの入り。朝早いとはいえ、2週目でこれはちょっと少ないかなあ。 スクリーンはビスタ・フルで開いていて、10分くらい前から案内の上映。続いて予告が流れ、途中でほぼ暗になって、予告が続き、上下マスクの映画泥棒、映倫をはさんで再び予告。ラストにマナーと、混雑時の整列退場の案内があり、暗くなって映写機の上下マスクでKADOKAWAのロゴから始まる本編へ。 |