2026年5月17日(日)「THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女」

LEE CRONIN'S THE MUMMY・2026・アイルランド/米/西/加・2時間15分(IMDbでは2時間14分)

日本語字幕:手書き風書体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(Optimized for IMAX。IMDbでは2.39、Sony CineAlta Venice 2)/ドルビー(IMDbではドルビー・デジタル、ATMOS、12-Trackデジタル・サウンド、IMAX 6-Trackも)
(アイルランド18指定、米R指定、日R15+指定)

公式サイト
https://the-mummy-movie.jp
(音に注意、情報少、全国の劇場案内とリンクはあり)

74点

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 いわゆるB級スプラッター系ホラーだと思って、それほど期待しないで見たら面白かった、というか相当怖かった。たしかにグロで、気持ち悪く、えげつないが、ちゃんと怖い。音で脅かすという感じはない。あえて言えば、これはエジプト古代文明の味付けをした「エクソシスト」(The Exorcist・1973・米)かも。

 R15+指定なので、かなりえげつない。目玉が落ちて、歯が抜けて、皮膚が剥がれ。ゲロを吐いて‥‥ 「エクソシスト」でも大量にゲロっていた。「エクソシスト」でママは女優だったが、本作ではパパがTVリポーター(シングルではないが)。しかもパパは役目としてはカラス神父的。演じたのは暴動をリアルに描いたキャスリン・ビグローの「デトロイト」(Detroit・2017・米)に出ていたジャック・レイナー。上手かった。特に本作が良かったような。A24の「ミッドサマー」(Midsommar・2019・米/スウェーデン)にも出ていたらしいが、ボクは見ていない。

 特殊メイクも凄い。ミイラのようになってしまった娘のケイティは、個性的な美女のナタリー・グレイスが演じているのだが、あまりにミイラ・メイクのインパクトが強すぎて(演技も上手いし)、普通の顔に戻ってもミイラ・メイクが浮かんできて、それにしか見えなくなってしまったほど。

 もう1人印象に残るのは、誘拐されるまでの娘のケイティを演じていた子役のエミリー・ミチェル。とにかくかわいい。カナダ生まれだそうで、2021年から活躍しているんだとか。何歳までこのかわいいイメージでいけるのかわからないが、ボク的には要注目かな。

 特に印象に残ったのが、遠景と近景の両方にピントが合っているショット。パンフォーカスですべてにピントが合っているわけではなく、切り取ったように奥と手前だけがピントが合っているというもの。昔良く見た気がする。1970年代によく使われたらしい。「スプリット・ダイオプター(レンズ)」を使った手法だ。ティルト・レンズだと遠近で境目はないが、このレンズだと本作のように境目ができる。この辺からも監督はかなりの映画オタクなのかもしれない。

 監督・脚本はリー・クローニンという人。アイルランドのダブリン出身の人だそうで、基本的にはホラー路線で来たよう。だからホラーに対する掘り下げが深いのだろう。ただ日本で劇場公開された作品は、単館の<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019>で上映されたという「ホール・イン・ザ・グラウンド」(The Hole in the Ground・2019・アイルランド/英ほか)のみ。それが高く評価されたものの、そのあとの「死霊のはらわた ライジング」(Evil Dead Rise・2023・アイルランド/ニュージーランド/米)は、日本ではBDとネットでのリリース。ただプロデューサーにはサム・ライミやブルース・キャンベルといった大物が名を連ねている。本作はプロデューサーに「ソウ」(Saw・2004・米)シリーズのジェームズ・ワンと、ホラー映画の製作でよく見かけるプロダクション「ブラムハウス」の創設者でCEOのジェイソン・ブラムが名を連ねている。しかも、製作総指揮の1人がリー・クローニン本人。作りたかった作品ということなのだろう。

 ちょっと気になったのは、二重構造のような壁の中を走れる家というのは、日本ではイメージしにくいが、外国だとあるのだろうか。その走り回る音など、サラウンドでよく回っていたけど。そしていつの時代の話かは明確にされていないが、エジプトで発見されたVHSのビデオ・テープをアメリカの家族の元に持って行って、すぐに再生できている。2010年くらいまでの話か。今ならせめてDVDとかでないと‥‥。

 銃は、エジプトの女性刑事がベレッタ92らしきオートマチックを使う。

 公開3日目の初回、日本橋の劇場は17〜18分前に開場。観客層はほぼ中高年で、男女比は7対3くらいで男性が多め。最終的には110席に2割ほどの入り。朝早めだったが、もっと入っても良い作品だと思う。どうもあまり知られていない気がする。ボク自身劇場で予告をあまり見なかった気がするし、見たのはティーザー的な訳のわからないものだけだった気がする。

 10分くらい前からシネマ・チャンネル。終わってほぼ暗になり、CM。そして非常口案内からランプが消え、本?予告。ラストに「ちいかわ」のマナー、忘れ物注意と続いて暗くなり、映写機のマスクが左右に広がってシネスコ・フルに。足元注意、迫力の映画泥棒、映倫で、TOWA/東宝のロゴから始まる本編へ。


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