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ほぼ香港カンフー映画! 中国映画ではなく香港映画。これがイタリア映画? 驚いた。本気のカンフー映画で、かつての香港映画。冒頭のオープニング・クレジットからして香港映画。セリフの多くも中国語。長めの話は二転三転し、どうなるのかと思っていると、伏線を漏らさず回収して(たぶん)、きっちりまとめてみせる。しかも暴力だらけ、血まみれなのに、まるでおとぎ話のようなエンディング。やっぱりガブリエーレ・マイネッティ監督は凄いなあ。ただ、折り鶴は日本じゃないかと‥‥。 雰囲気は、ブルース・リーのローマが舞台の「ドラゴンへの道」(The Way of the Dragon・1972・香)と似たものがある気がする。合成だというブルース・リーと写った写真もネタとして出てくるし。スクーターでの観光デートは言うまでもなく「ローマの休日」(Roman Holiday・1953・米)だろう。スクーターは今のヴェスパらしいし、「真実の口はあっち」とか言ってるし。たぶんこの監督は映画オタク的なところがあるのだろう。 もちろんアンクションはいい加減じゃなく、本気で、徹底的にやっている。スタント監修はハリウッド作品を多数手がけるヤン・リャンという人。「007/スカイフォール」(Skyfall・2012・英/米ほか)などの超大作でもスタントを務め、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(Rogue One・2016・米)あたりからスタントやファイトのアシスタント・コーディネーターを務めるようになったらしい。最近では「デッドプール&ウルヴァリン」(Deadpool & Wolverine・2024・米/加)や「クレイヴン・ザ・ハンター」(Kraven the Hunter・2024・米/英ほか)のスタント・コーディネートを手がけている。本作も素晴らしいので、今後注目の人だろう。 もちろんアクションだけじゃなく、ドラマもあってちゃんと緩急が効いている。緩の部分でもまったく飽きさせないところがこの映画の凄いところ。 主演を務めたのは、主に中国映画や香港映画でスタント・ウーマンとして活躍していたリウ・ヤーシー。ジャッキー・チェンの「プロジェクトV」(Vanguard・2020・中/香ほか)やハリウッド作品の「ムーラン」(Mulan・2020・米/中)でもスタントを務めているらしい。なんと日本映画でも「キングダム 運命の炎」(2023・日)と「キングダム 大将軍の帰還」(2024・日)でスタントをやっているそう。本作で大抜擢されたというわけで、今後はアクション俳優としての活躍に期待したい。ただ、彼女の怒声というか罵声は甲高くて、金切り声にしか聞こえなくて、耳障りで耳障りで‥‥ あとキャストで良かったのは、イタリアのヤクザ、アンニを演じたマルコ・ジャリーニと、ママのロレーナを演じたサブリナ・フェリッリ。2にんとも初めましてだったが、さすがベテランという感じで、いい味を出していた。そして中国マフィアのボス、ワンを演じたチュンユー・シャンシャンも良かった。かなり怖くて憎たらしい。「戦狼ウルフ・オブ・ウォー」(Wolf Warrior 2・2017・中)に出ていたらしいが、まったく印象に残っていない。 監督はガブリエーレ・マイネッティ。ボクが見たのはサーカスのフリークス集団とナチスの戦いを描いた傑作「フリークスアウト」(Freaks Out・2021・伊/ベルギー)だけだが、その前の劇場長編映画監督デビュー作、日本のアニメをモチーフにした「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」(Lo chiamavano Jeeg Robot・2015・伊)が高く評価されたらしい。本作の公式サイトによると、その前にも短編でルパン三世へのオマージュとか、虎のマスクのプロレスラー(タイガーマスク?)の話なども撮っていて、また日本絡みかと思ったら、香港カンフーかあ。新作が公開されたばかりだが、次はどんな作品を撮るのだろう。楽しみでならない。 銃は、イタリアのヤクザがチーフらしいスナブノーズ・リボルバーを使う。 中華風というか香港風のタイトルは、エンド・クレジットによるとVERTIGOとなっていたような気がするが‥‥ 公開2日目の初回、新宿の劇場は13〜14分前に開場。すぐにエスカレーターで上がると、すでに予告を上映中。観客層はほとんどオヤジで、20人中やや若めの女性が3人という感じ。その後若い女性も数人来て、最終的には274席に50人くらいの入り。最後列のAKレーシングBOXシート(+1,000円)はわからなかった。もっと入っても良い映画だと思うが、やっぱりCMというか予告の投入が少なかったかなあ。ボクも知らないで流すところだったし‥‥ 「ローマ大決戦」というサブタイトルがまた、いかがわしい感じで二の足を踏ませるような。 スクリーンはシネスコ・フルで開いていて、前方は暗いようだったがほぼ明るいまま予告。CMになってほぼ暗くなり案内から再びCM。ようやくQPのCMは劇場に合わせた色調・画質になったなあ‥‥ そして枠付きの映画泥棒、映倫から、本?予告。最後に劇場からのお願いで映写機のマスクが左右に広がってフルのシネスコになりマナー、一旦黒になって、INTER FILMのロゴから始まる本編へ。 |