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日本が舞台で、日本人刑事がメインで、日本の犯罪者たちが相手なのに、ちゃんと「犯罪都市」してた。マ・ドンソク(本作ではアソシエイト・プロデューサー)が出ていないだけで、雰囲気はそのまま。「真実の部屋」もあるし。よく研究されているなあという感じ。内田英治監督はただものではない。ほぼ全編アクションでありながら、ゾッとするほど恐ろしい悪党、リアルで強烈なバイオレンス、あちこちに散りばめられたコメディ要素などが素晴らしいアンサンブルを奏で、感情を揺さぶってくる。素晴らしい。 脚本も素晴らしい。半グレ闇バイトのトクリュウによる犯罪、歌舞伎町最大のホストクラブ、昔ながらのヤクザ組織、新宿中央署の組織犯罪対策課、東京都のカジノ構想といった、今で、リアルな要素を巧妙に混ぜ合わせ、独自の化学反応を起こしている。とんでもない話になってはいるが、ありそうで怖い。手がけたのはNetflixの「シティハンター」(2024・日)を書いた三嶋龍朗。本作のような難しい作品がこのクォリティなら、何でも書けるのではないだろうか。今後に大いに期待したい。 元暴走族の総長という新人刑事=水上恒司がたぶんポジション的にはマ・ドンソクで、新宿中央署・組織犯罪対策課の係長=渋川清彦が班長、小物の韓国ヤクザ=チャン・イスが、そのままチャン・イスでパク・ジファン本人が演じていると! もっとコミカルなシーンが欲しかったなあ。 とにかく水上恒司がすごい。不良にしか見えない。逆に刑事らしさは皆無。ボクはほとんど知らないのだが、「あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。」(2023・日)で主役の軍人を演じた人だとか。予告で見たあの人と同じ人とは思わなかった。さすが役者。「八犬伝」(2024・日)ではまったく印象に残らなかったけど。 同様にイケメン俳優の福士蒼汰もとんでもなく凶悪なヒールを好演。岩城組の若頭を演じた後藤剛範もなかなかの怖さ。ホスト・クラブの総帥を演じた元KAT-TUNの上田竜也も独特の雰囲気が怖くて良かった。ボクシングが上手いなあと思ったら、本当にジム通いしているそうで、本物のチャンピオンと闘ったこともあるらしい。意外に良かったのはヒコロヒー。韓国語などをスラスラと話していて、がんばっているなあと。これまでにもTVドラマや「大名倒産」(2023・日)など劇場作品にも出ているのだとか。 監督はただものではない内田英治。普通、コメディがいいとか、恋愛ものがいいとか、アクションがいいとか、ヤクザものがいいとかあるものだが、この監督は何でもいける感じ。トランスジェンダーを描いた「ミッドナイトスワン」(2020・日)、ドラッグの売人となったシングル・マザーの姿を描いた「ナイトフラワー」(2025・日)などのシリアスものを手がけたかと思うと、ギャングがダンス大会に出場するコメディ「スペシャルズ」(2026・日)も撮っている。本作は、系としてはそっちか。 それにしても、TOHOの作品でもないのに、よく歌舞伎町でロケできたなあと。格闘シーンも撮られているし、旧アルタ前あたりで札をばら撒いた大騒ぎも撮っているし、とにかく驚き。これだけでも見る価値があるかも。 1つ気になったのは、水上恒司のママがやってるお店の女の子とストーカーとのラインのやりとりが、2015/4/9とかになっていたこと。いつの話? 10年以上前のラインの記録ってこと? 銃は、ヒコロヒーがチーフというかM360Jとかのスナブノーズ・リボルバーを使用。劇中、TVに映っていたアクション・ドラマは「クライムハンター」だったらしい。 公開3日目の初回、品川の劇場は13〜14分くらい前に開場。観客層はほぼ中高年で、122席に15人いたかどうか。東方神起のユンホのファンか、水上恒司ファンか、女性はこの手の作品にしては多く5〜6人。まあ、ファミリー劇場なので、こんなものなのかもしれないが、ちょっと少ないかなあ。 スクリーンはビスタフルで開いていて、11〜12分くらい前から案内、そして予告が始まったが、場内が明るくて、特に暗いシーンはよく見えない。せめて前方だけでも暗くして欲しいが、照明が分けられていないのか‥‥。「マイケル」の予告では音も良く、よくサラウンドで回っていた。途中でIMAXや非常口の案内があり、ほぼ暗くなってCM。そのあと本?予告。ラストにマナー、お知らせから、上下マスクの映画泥棒、映倫と続いて暗くなり、上下マスクのままKADOKWAのロゴから始まる本編へ。スクリーン、ちっちゃ!という印象。フルからマスクのシネスコだからなあ‥‥逆ならそれほどギャップを感じなかったかもしれないけど。 入場者プレゼントで、水上恒司とユンホの2人が車に乗っている絵のポストカードをもらった。 |