2026年6月21日(日)「黒牢城」

2026・製作幹事:松竹、TBSテレビ・2時間27分

ビスタ・サイズ(映写機の左右マスクの内側左右に黒味。IMDbでは1.66)/音響方式の表記なし
(『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)
(一部日本語字幕付き上映もあり)

公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/
(全国の劇場案内とリンクもあり)

72点

前へ一覧へ次へ
 「木挽町のあだ討ち」(2026・日)のように、時代劇とミステリーが上手く融合した物語。本格的な時代劇感が、ミステリーの雰囲気をより高めてくれる。ただ、全体の構成が、連続ドラマの何回か分をまとめたような印象になっていて、むりやり1つの原因というか動機、犯人を作ってまとめたような感じ。2時間27分はそれほど長いと感じなかった。

 冬から始まる1年の物語は4つの章(四季)に分けられていて、実際の史実を上手く取り込んでミステリーを成立させている。すごいなあと思う反面、謎解きを見ても、ちょっと納得できない部分もあった。小説のように読むなら読者の想像力で補えるが、映画の場合は具体的な映像で見せられるわけで、逆に観客は少しの不自然な部分も見つけてしまうというか‥‥。だいたい、着物の上から見て矢傷だなんてわかる?

 主演の本木雅弘はまさにピッタリハマっている感じ。うまいなあ。ほかのキャストもおおむね良かったが、黒田官兵衛を演じた菅田将暉はちょっと違和感があった気がする。あえて言えば「ミステリと言う勿れ」(2023・日)みたいというか‥‥。現代的な感じが強い人なのかもしれない。

 関係者が証言するシーンなどは、黒澤明監督の名作「羅生門」(1950・日)のような感じもあったが、気になったのは、題字、タイトル。書体がどこにもあるようなフォントだった。味気ないというか、こだわりがないのか。書道の大家に頼む必要はないとしても、タイトルはやはり手書きの筆文字が良かったのではないだろうか。

 あと、特に前半に感じたのは、セリフ回しが早すぎというか、早口すぎないかなあということ。ボクの中では、時代劇は現代劇よりゆっくりしゃべるイメージ。言葉遣いも違うから、早口だとなかなか入ってこなかった。単に頭が悪いとか、老化のせいかもしれないが。

 それとラスト、主要人物がどうなったか文字で出るのだが、ボク的には妻がどうなったのか、家臣たちがどうなったのか、城がどうなったのかも知りたかった。

 銃は、もちろん火縄銃。銃器特殊効果=ガン・エフェクトはBIG SHOT。

 公開3日目の初回、日本橋の劇場は劇場が30分くらい前にオープン。開場は20分くらい前。観客層のメインは中高年で、女性は1/3くらい。最終的に402席の3.5割くらいが埋まった。これはちょっと寂しいかなあ。一方、11席×2列のP席は2席ほど残してすべて埋まった。しかもほとんど女性だったのが通常のパターンとは違う感じ。推し活?

 10分くらい前からシネマ・チャンネル。終わって半暗になり、CM、非常口案内からランプが消えて、ちびゴジラの本予告。ラストにちいかわのマナー、忘れ物注意で暗くなり、左右マスクのまま、足元注意、枠付きの映画泥棒、映倫と続いて、カンヌのロゴと富士山の松竹ロゴから始まる本編へ。

 それにしてもこのスクリーン、床の傾斜が緩やかで、前席の人の頭というかヘッド・レスト部分がスクリーンの下の縁ギリギリ。座高の高い人が前に座ったら、字幕が読みにくくなるかも‥‥。エアウィーヴ・クッションの貸出は、長めの作品だったので、とても良かった気がする。


前へ一覧へ次へ