2026年7月26日(日)「隣人たち」

MOTHERS' INSTINCT・2024・米/ベルギー/仏/英・1時間34分

日本語字幕:丸ゴシック体下、中沢志乃/シネスコ・サイズ(撮影機材表記なし。IMDbではSony Venice 6K)/音響方式表記なし(IMDbにもなし)
(米R指定)

公式サイト
https://gaga.ne.jp/rinjin/
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72点

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 うーんヒッチ・タッチ・サスペンス、スリラーというより、居心地の悪い映画。怖いとか意外な展開というのではなく、イヤだな、こうならなければいいなという方向への展開。息が詰まる。しかも今の時代だと展開が遅くて、94分が長い、長い。そして最後にはほとんど皆殺し。2024年の作品が今頃?

 舞台は1960年代、ジョン・F・ケネディの時代とすれば(そんなセリフがある)1961年から1963年ということになるのだろう。その時代感がよく出ていた気がする。車、ファッション、女性の髪型、男性の中折れ帽、タバコ(シガレット、吸いまくり!)、そして何より雰囲気が見事。階段にいる主人公を捉えたちょっと上目から見たところなど、カメラ・アングルがヒッチ・タッチなところはあって、それは良かった。

 原作があって、バーバラ・アベルという人の小説をベルギーで映画化した「母親たち」(Duelles・2018・仏/ベルギー)のリメイクになるらしい。予告を見る限り、そっくりのように見えたが‥‥

 主演の2人の演技は素晴らしく、ジェシカ・チャステインとアン・ハサウェイは2人ともプロデューサーも務めている。それに対して男性キャストはあまり存在感がなく、お飾り的。女性が着る1960年代のファッション、衣装も素敵で、原作映画へのリスペクトもあるのだろう、かなり似ているところも。メイクではジェシカ・チャステインの金髪の髪型はヒッチコックの大傑作「めまい」(Vertigo・1958・米)のキム・ノヴァクに似てない?

 監督はブノワ・ドゥロームというフランス生まれの人。もともとは撮影監督だったそうで、本作で長編劇場作品監督デビューしたのだとか。本作では撮影監督も務めている。撮影監督としては「青いパパイアの香り」(L'Odeur de la papaye verte・1993・仏/ベトナム)で注目され、アル・パチーノの「ベニスの商人」(The Merchant of Venice・2004・英/伊/ルクセンブルグ/米)あたりからアメリカ作品も手がけるようになっていく。最近だとジョニー・デップの「MINAMATA−ミナマタ−」(Minamata・2020・英/米ほか)の撮影監督を務めている。

 残念ながら銃は無し。あったらもっと悲惨なことになっていたかもしれない。

 邦題の「隣人たち」というのは微妙なところ。特に「たち」と複数形になっているところがよくわからない。原題は母親たちの本能とか直感という感じで、当たり前だが内容をよく表している気がする。

 公開3日目の初回、銀座の劇場は20分前に開場。観客層はやっぱり中高年がメインで、しかも高寄り。若い人は1カップルとあと数人。男女比は5.5対4.5くらいでちょっと男性多め。最終的には224席に9割くらいの入り。予想より多くてビックリ。注目されていたのか。ただ昭和な劇場で、イスは硬いし、ちょっとイヤだなあと。それでも料金は最新館と同じ。個人的にはトイレも暗くてじめっとした感じで、近くのミッドタウン日比谷とかを利用した方がいいかな。

 スクリーンはシネスコで開いていて、すでに半暗くらいの明るさ。10分くらい前からシネマ・チャンネル。終わってほぼ暗くなり、CM、非常口案内のあともランプは点いたまま、ちびゴジラの本予告。ラストにマナー、忘れ物注意、足元注意と続いて暗くなり、映写機のマスクが左右に広がってフルのシネスコに。それからフルの映画泥棒、映倫で、GAGAの40周年ロゴから始まる本編へ。


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